この記事は英語科通信の記事を【旅景】用に書きかえたものです。
台風による遅延を知らせる電光掲示板
旅と台風〔台湾/台北〕
私は夏になると海外へ足を運びます。
しかし、夏といえば台風の季節でもあり、旅行の計画を立てるたびに台風の不安が頭をかすめます。出発日が近づくにつれ、天気予報をこまめにチェックしたりして。
これまでのところ、幸運なことに台風で旅がキャンセルになった経験はありません。しかし、一度だけ、台湾からの帰国日と台風の通過が重なってしまったのです。空港に着いたときにはすでに多くの便が遅延や欠航となり、私の搭乗予定の飛行機も出発時刻が大幅に遅れることが決まっていました。
そのときの状況を今でもよく覚えています。空港のベンチに座りながら、電光掲示板を見つめ、フライトの最新情報をチェックするばかりの時間が続きました。
幸いその日のうちに飛行機は飛び、無事に帰国することができましたが、あの時の不安と疲れは忘れられません。思い出深い出来事として心に残っています。
ところで、台湾の空港で印象的だったのは、電光掲示板に表示されていた「颱風」という漢字でした。日本では「台風」と書きますが、台湾では「颱風」と表記するんですね。
台風には名前がある
台風というと、私たちは「台風○号」と番号で呼ぶことが一般的ですが、実は台風にはそれぞれ固有の名前が付けられていることをご存知でしょうか。
実は、台風の名前は日本を含むアジアの国々が共同で決めているのです。
日本を含む14の国と地域が参加する「台風委員会」という政府間組織があり、この組織が台風の名前をリスト化しています。リストには各国や地域が10個ずつ名前を提供し、合計140の名前が並んでいます。新しく台風が発生すると、そのリストの順番に沿って名前がつけられる仕組みになっています。
日本が提供している台風名には、TOKAGE(トカゲ)、USAGI(ウサギ)、KAJIKI(カジキ)、KUJIRA(クジラ)などがあります。例えば、「TOKAGE is approaching Kyushu.(トカゲが九州に接近している。)」なんて英語で表現すると、まるで巨大なトカゲが九州に迫っているかのようで、ちょっとユニークな感じがします。
他にも、ユニークな台風名がたくさんあります。例えば、
「ロンワン(Longwang)」は「龍の王」という意味で、中国が命名したものです。
「ケーミー(Kammuri)」は「蟻」を意味し、カンボジアが名付けました。
「ウーコン(Wukong)」は「孫悟空」のことで、中国の伝説的なキャラクターに由来しています。
「ヴォンフォン(Vongfong)」は「スズメバチ」を意味するベトナム語です。
「ドリアン(Durian)」は、東南アジアで有名な果物「ドリアン」から取られており、タイが命名しました。
特に「ドリアン」の名を冠した台風は、まるで強烈な匂いをプンプン放つかのような印象です。台風の名前には、それぞれの国の文化や自然が反映されているようです。
大きな被害をもたらした台風の名前は、加盟国の要請によりリストから削除され、新しい名前に変更されることもあるそうです。
ところで、「台風」は英語で「typhoon(タイフーン)」と言いますが、この二つの言葉の発音が非常に似ていることを不思議に思いませんか。
実は、「typhoon」の語源にはいくつかの説があります。
その中の一つが、ギリシャ神話に登場する怪物「Typhon(テュフォン)」に由来するという説です。このTyphonは、嵐や暴風を象徴する恐ろしい神であり、この言葉が後にアジアの「台風」と結びついたのではないかと考えられています。
また、日本語の「台風(たいふう)」という名称は、明治時代末に当時の中央気象台長が「typhoon」の発音に基づいて「颱風(たいふう)」と命名し、それが後に現在の「台風」という漢字に変化したと言われています。
台風に関する英語表現
台風が多い季節になると、英語で台風について話す機会もあるかもしれません。ここでは、台風に関する英語表現をいくつか紹介します。
●Typhoon No.22 was born.
(台風22号が発生した。)
●The typhoon hit Kyushu.
(台風が九州を襲った。)
●The typhoon made us keep to our house all day.
(台風の為に1日中家にいなければならなかった。)
●We've had many typhoons this year.
(今年は台風が多い。)
●The sound of the typhoon's wind and rain was very frightening.
(台風の風雨の音がとても恐ろしかった。)
●After a typhoon, a glowing sunset is beautiful.
(台風の後の燃え立つような夕日が美しいのです。)
●The roof tiles were blown off in the typhoon.
(台風で屋根のかわらが飛んでしまった。)
●There's a strong wind because of the typhoon.
(今日は台風の影響で風が強い。)
●The typhoons we had this year were really awful.
(今年の台風は本当にひどかった。)
〔参考:ALC英辞郎/Asahi Press SENTENCE〕
台風と旅のドキドキ体験!〔台湾/台北〕<Kids>
<Kids>はキッズと読むよ。「子ども」という意味。大人の文章はちょっと固くて読みにくいよね。<Kids>の表示がある文章は、小学生や中学生でも読みやすい文章にしているよ。これからキッズのみんなに読んでほしい記事をたくさん書こうと思ってるからときどき遊びに来てね。検索窓に<Kids>または<キッズ>と入れてキッズ向けの記事を探してね。くまの先生より
夏になるとワクワクしながら海外へ出かけるけど、この季節にはちょっとした問題があるんだ。それが 台風!
旅行の計画を立てるたびに、「台風、大丈夫かな?」と心配になる。飛行機が飛ばなかったらどうしよう? 行き先で大雨になったら? なんて考えて、天気予報を何度もチェックしちゃうんだよね。
幸い、今まで台風で旅行がキャンセルになったことはないけど、一度だけピンチが!
台湾から帰る日に、なんと台風が直撃!😱💦
空港に着くと、あちこちのフライトが遅れたり、キャンセルになったりしている。掲示板の前でハラハラしながら「飛ぶの? 飛ばないの?」と待つしかない… その時間がとにかく長い!⏳
でも、なんとかその日のうちに飛行機は出発! 無事に帰国できたけど、あのドキドキと疲れは今でも忘れられない…💦
ちなみに、そのとき台湾の空港で見た掲示板には「颱風(たいふう)」と書いてあった! 日本では「台風」と書くけど、台湾では「颱風」なんだって!ちょっとした発見だったよ✨
みんな、日本では「台風○号」って番号で呼ぶことが多いけど、実は、台風には名前がついているって知ってた?👀
この台風の名前は、日本を含むアジアの14の国と地域がみんなで決めたリストからつけられているんだ! 日本が考えた名前には、こんなのがあるよ👇
TOKAGE(トカゲ)
USAGI(ウサギ) 🐇
KAJIKI(カジキ) 🐟
KUJIRA(クジラ) 🐳
「トカゲが九州に接近!」なんて聞くと、でっかいトカゲが暴れながら迫ってくるみたいで面白いよね 😂
他の国が考えた名前もユニークだよ!👇
ロンワン(Longwang) 🐉 …「龍の王」! 中国がつけたカッコいい名前!
ケーミー(Kammuri) 🐜 … カンボジア語で「蟻」!
ウーコン(Wukong) 🐵 … 「孫悟空」のこと!
ヴォンフォン(Vongfong) 🐝 … ベトナム語で「スズメバチ」!
ドリアン(Durian) 🍈 … あの 強烈な匂いの果物 から!😆(タイが命名)
台風の名前には、それぞれの国の文化や自然が詰まっていて、聞くだけでワクワクするね!🎶✨
でも、大きな被害を出した台風の名前はリストから削除されて、新しい名前に変えられることもあるんだって。
話は変わるけど、英語では「台風」のことを 「typhoon」(タイフーン) って言うんだよね。ギリシャ神話に怪物 「Typhon」(テュフォン)が登場するんだけど、こいつは嵐や暴風を象徴する恐ろしい怪物!この名前がもとになって「「typhoon」になったとも言われているよ。
日本語の「たいふう」は、明治時代の気象台長が英語の "typhoon" に合わせて「颱風(たいふう)」と名付けたんだって!その後、日本では「台風」という漢字に変わったらしい。
台風ひとつとっても、国ごとにいろんな違いがあって面白いね!🌎✨
🌟 まとめ 🌟
✅ 台風シーズンの旅行はハラハラドキドキ!✈️
✅ 台風には名前があって、それぞれの国が考えたユニークな名前がいっぱい!🐉🐟🐜
✅ 「台風(typhoon)」の語源はギリシャ神話の怪物からきているかも!?😱
台風はときに怖い存在だけど、その名前や由来を知ると、ちょっとだけ親しみがわくかも!✨
みんなも、台風の名前を聞いたら、どの国がつけたのかチェックしてみてね!😆👍
【旅景】では、他にもいろいろな旅の景色を見ることができます