受験生へ、3年生3学期の英語学習についてのアドバイス

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入試目前、中学3年3学期の英語学習のポイントとは

【英語科通信2021-01-11からの転載】

今回は、冬休み明けから入試本番までの勉強の仕方についてアドバイスします。

いよいよ3学期が始まりました。地域にもよりますが、早いところでは私立校でもう入試の火ぶたが切られています。

高校入試の受験生である3年生はもちろん、1・2年生の皆さんも最後まで読んでいただければ幸いです。

中学2年生にとっては1年後、1年生にとっては2年後の話になりますが、思っている以上にその時は早く来ます。

長文問題は意味の固まりを意識しよう

これまでの学習の総仕上げとして長文問題にあたり長文慣れしていく必要があります。問題集や入試過去問の長文問題を解きながら、その中のつまずきを修正しながら不定詞・動名詞・後置修飾などの主要な文法を確認していきます。

長文の文量が長くなる理由のひとつは、名詞がより詳しく修飾されるからです。前置詞や分詞を使って詳しく説明された名詞のかたまりを正確にとらえることを意識しながら文を読みましょう。「意味の固まり」を囲みながら読むのも1つの方法です。

また、長文問題を解いたら答え合わせをしてそのまま終わらず、その文章を繰り返し音読して一言一句自分のものにしましょう。この音読を大事にすれば学習効果は倍増します。

英作文は例文暗記で自信をつける

配点の高い英作文の対策も大切になります。

基本的な表現が問われるので、熟語や慣用句の復習も効果的ですが、何より基本文の暗記が重要です。

中学レベルの暗記例文は汎用性が高く覚えるメリットが多いので、できれば全て暗記したいところです。

1年生の頃からコツコツと基本文を覚えている生徒はとても有利です。

この時期に新たに例文集を購入する必要はありません。教科書やワークの巻末にまとめられている基本文で十分です。

単語・熟語の総復習は、冬休みにだいたい済んでいることが理想です。特にスペリング(つづり)が問われる可能性の高い月、曜日、数字は、早めにマスターしましょう。序数や体の部位、同意語・反意語もよく問われます。

これまでの学習を振り返り弱点を補強しよう

間違えた問題をまとめた弱点ノート(誤答ノート)を作っていますか。これがあると短時間で苦手な部分を効率的に復習できるので重宝します。

弱点ノートを作っている場合は、現時点でこれまでの苦手がすべて完全に解消しているかを入試までに総チェックします。

間違った問題で、「何がわかっていたら問題が解けたのか」を丁寧に確認して、「次は解ける」の自信を積み重ねましょう。

3学期の学習の注意点

最後にこの時期の注意点を3つ確認しましょう。

1つ目は冬休みが明けたら新しい問題集は買わないようにすること。「これまでの復習」と「過去問演習」を軸に学習を進めましょう。

特に、本番直前は応用問題ではなく基礎・基本のチェックを中心に。使い慣れた問題集や弱点ノートを使っての復習であれば、応用問題でもOK

2つ目は、睡眠時間を削って夜中まで勉強しないこと。休日、休み時間、すきま時間などの有効利用を考えて。テスト本番時のパフォーマンスを意識します。

3つ目は入試直前に学習ペースを落とさないことです。集中力、気迫、学習の勢いを保ったまま本番に臨むイメージを持ちましょう。

もちろん、健康管理・睡眠確保には留意してください。

3年間の自分の学習に自信を持って入試に臨む

精神的な話になりますが、入試は一大事業です。

本番が近づくにつれて気持ちが焦るのは自然なことです。でも最後の数日で学力が大きく伸びることは実はあまりありません。この3年間の学びが試される試験なのです。

いよいよ入試日が近づいてきたら、心を落ち着け「これまで積み上げてきた力を本番で確実に発揮すること」に気持ちをシフトしましょう。

基本的な事項をチェックしながら、自分が積み上げてきた学習を認めて心を落ち着けます。

落ち着いて自信を持って入試に挑むことが試験で高パフォーマンスを発揮するカギになります。

 健闘を祈ります。

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