ミャンマーの旧首都であるヤンゴン市街地に入るとコロニアル調の建築物が目に入る。
イギリス植民地支配の名残が随所に見られるこの街は、アジアとヨーロッパのイメージがブレンドされた不思議な雰囲気であふれていた。
そんな街を走っていると突如として目の前に光輝く巨大な仏塔が現れる。何やら人が大勢集まっている。ここがミャンマー仏教の総本山であるシュエダゴン・パゴダだ。
パゴダ頂上の風見鶏にはなんと76カラットのダイヤモンドが使われている。他にも、黄金プレート8688枚にダイヤやルビーなど7000粒近い宝石が散りばめられているという。
タクシーの運転手が言うには、ミャンマー人の皆が一生に一度は必ず訪れたいと願う場所だという。なるほど常に熱心な参拝者たちであふれているわけだ。
約2500年前、インドを訪れたモン族の兄弟が仏陀からもらい受けた聖髪を持ち帰りモン族の王に献上し、その王が仏塔を建て聖髪を祀ったことがこのパゴダの起源らしい。
ヤンゴンは漢字で「仰光」と書く。敬虔な仏教徒が暮らす街にふさわしい字だと感じた。