「私は物語作家」、自作のオリジナルの物語の交流から自然に多読につなげる活動

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定型プロンプトを利用して瞬時にオリジナルの物語を作成、作品交流から多読へつなげる

物語作成用の定型プロンプトを利用して、オリジナルの物語を瞬時に作成します。そして、お互いのオリジナル物語の交流を楽しみながら自然に多読につなげられる活動です。

登場人物や大まかなあらすじを設定するだけで簡単にオリジナルの物語をつくることができます。英問英答形式やTF形式の問題もつけて友だちがつくった楽しい物語や問題を楽しむことができます。どんどん読みます。

物語は、個人でつくることもできますし、グループでひとつの作品を仕上げることもできます。

物語集として冊子化しても楽しそうです。

オリジナルの物語なので「自分の物語を読んでほしい」、「友だちの物語を読みたい」というように意欲的に学習に向かう姿が期待されます。テキストの文章より断然食いつきがよくなります。

任意の文法や新出語句を織り交ぜることも容易です。

いろいろな応用がきく活動なので幅広い授業展開が考えられます。

「私は物語作家」の教材イメージ

いろいろな授業展開が考えられるワークシートです。

「私は物語作家」の教材データ

<活動規模>小さい

<対象学年>中学2年生~3年

<所要時間>1時間~2時間

<準備の労力>小さい

<おすすめのポイント>
小労力で簡単にオリジナルの物語を完成できるので苦手意識のある生徒も意欲的に取り組めます。
※創作の大部分はAIが担うので物語の作成も楽しいが、指導のねらいは仕上がった英文を多読させる点にあることに留意。

成果物を朝学習や家庭での課題に設定することができる。

<活動の流れ>
まず物語のタイトルを決めます。短時間で決めさせます。3~5分程度。

空欄に自由に語句を補って物語のプロンプトを完成させます。
※別記事「AIを活用するためのプロンプト集<英語学習/基本5種>生徒配布用」で紹介したプロンプトです。

①と②に、それぞれ登場させたい人物やあらすじを入力します。

定型の物語作成プロンプト

下記条件で英語のオリジナルの物語を作成してください。
●英文の語数は【150】語程度。
●使用する英語の語句は【超初級】とする。
●登場人物として【①】が登場する話。
●物語のあらすじは【②】です。
●最後に【TF】形式の問題を【2】題お願いします。
●正解と日本語の解説もお願いします。

先生の指示に従って物語を生成します。

生徒が個人で自由にChatGPTを使える環境があるのであれば、自分でプロンプトを入力させて物語を作らせてもOK。

そのような環境に達していなければ、生徒がワークシートに記入したものを参考に教師がプロンプト入力して、出力された物語をディスプレイやペーパーで共有します。

「活動の流れ」を知らせる時点で、この点を生徒に対して明確にしておきます。□にチェックを入れて確認する。

 □①プロンプトを提出(先生が物語を生成) 
 □②自分でプロンプトを入力して物語を生成

<発展性>
STEP3の作品交流をグループで行い、グループ毎に代表物語を選出して、グループ数の物語をペーパーに印刷して宿題にする。

一人ひとりの作品を、朝学習などの課題に設定すると読解の意欲が増す。

物語に合うイラストも生成させるとさらに盛り上がる。

物語集として冊子化することもできます。

<注意点>
地域や学校によりAIの活用に制限やルールが設けられていることが多いので要チェック。

AIで英語の物語を生成する際、(現段階では)使用する語彙を正確には制御することが困難。

友達の名前などを使ってふざけるなどのトラブルが想定されるので、生成された物語はチェックする必要があります。いずれにしても、事前の指導で十分におさえておくことが大切です。

教材ダウンロード DOWNLOAD

『私は物語作家』<AI活用>をダウンロードする〔PDF〕

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