
正しい(True)か否(Falese)かを答えるシンプルなクイズをつくる活動
クイズ作家となり、記述内容が正しい(True)か否(Falese)かを答えるクイズをつくる活動です。
たった1文でもクイズが成立するので小学生や中1など超初心者でも取り組みやすい点が最大のメリットです。
TF形式は「短文で完結する」、「正誤という二択で判断しやすい」ため、英語が苦手な生徒や文法導入直後の段階でも参加しやすく、成功体験を得やすい形式と言えます。
学習者のレベルや状況に応じて「2文以上」や「3文以上」と、文の数を指定することもできます。
例えば、中学1年生では1文でのクイズ作成を基本とし、中学2~3年生では接続詞や関係代名詞などを使って2文以上の複文構造に挑戦させるなど、発達段階に応じたステップアップが可能です。
<クイズ例1>
条件:助動詞canを使う
Cats don’t like water, but they can swim.
(ネコは水が嫌いだが、泳ぐことはできる。)
Is this true or false?
(正しいか間違いか。)
<クイズ例2>
条件:熟語<be interested in~>を使う
I am interested in cooking. I cook dinner every day.
Is this true or false?
(正しいか間違いか。)
このように文法や語彙を指定して作文の練習をさせることができます。
単純な活動ですが、クイズ交流まで含めるとインプットとアウトプットの両方を含む良質な学習が可能となります。
<例2>のように、年度初めなどに、自分のことについて1人1題のクイズを作らせて自己紹介活動を行うこともできます。
「私はクイズ作家」<TF形式>の教材イメージ

「私はクイズ作家」<TF形式>の教材データ
<活動規模> 小さい
<対象学年> 小学6年生~中学3年
<所要時間> 1時間
<準備の労力> 小さい
<クイズ活動の流れ>
①条件の確認(例:「can を使って書く」など)
②クイズを英語で作成する
③自分で作ったクイズを暗記する(できれば事前に教師、ペア、グループでグラマーチェック)
※クイズ完成後はペアや教師によるチェックタイムを設け、文法の誤りや表現の自然さを確認させる。また、「語彙や文法の正確性」、「意図の伝わりやすさ」、「創造性」など、複数の観点から評価するルーブリックを用意するのもおすすめです。
④クイズ交流(事前にモデルを示す、教師が生徒に出題でもOK)
正解なら:“Great, that’s correct.”
不正解なら:“Sorry, that’s not correct.”
<活動のバリエーションや発展性>
●教室内を自由に動きながらの活動もおすすめです。
Hello, I'll give you my original quiz!など挨拶を交え、相手の回答に対しては“Great, that’s correct.”や“Sorry, that’s not correct.”などの定型を押さえたうえで、“Close!”や“Do you need a hint?”などの表現も扱うと双方向性の厚みのある対話となるでしょう。
「NJOE」(No Japanese, Only English)を表示して意識させるなどの工夫も考えて。
●ペアワーク、グループ対抗戦、クラス全体戦、学級対抗、全校戦など学校規模や学年規模・状況に応じた活動が考えられます。
●PowerPointやロイロノートを用いて自作クイズをスライド化し、ディスプレイに映し出してクイズ大会を開催する。
●タブレットで録音・録画し、自作クイズの音声発表に活用。効果音などの活用も。
●生徒のオリジナルクイズを校内や英語教室などに掲示して共有する。
●生徒のオリジナルクイズを英語科通信や学級通信に載せて他の学級や保護者にもチャレンジしてもらう。
●年度初めなどに、自分のことについて1人1題のクイズ形式で自己紹介活動を行うと盛り上がります。