子どもたちが大好きな「ショウ・アンド・テル」活動で自己表現力アップ
人前に出て自分の言葉で話すことは大変勇気のいることですが、「ショー・アンド・テル」は最高の自己表現トレーニング法のひとつと言えます。
欧米では定期的にこのショー・アンド・テルが行われており、子どもにとっても定番で人気の活動です。
家庭から持参した自分の持ち物などを見せながら(show)話す(tell)ことから、「Show and Tell」(ショウ・アンド・テル)と呼ばれます。
自分が主役となるショー・アンド・テルの舞台を毎回楽しみにしている子どもも多いと聞きます。学校にもよりますが、テーマはフリーの場合も多く、入念に準備する子どももいれば、週末にしたことや前日の食事のメニューなどについて語る子どももいます。
小学生の頃から定期的にこのような訓練がなされることを考えると、国民性の違いもありますが、プレゼン能力に長けていることにも頷けます。
子どもたちがわくわくしながら待ち遠しく感じるという本場の「ショー・アンド・テル」の活動をうまく英語の授業に取り入れることができれば、間違いなくエキサイティングな活動になるでしょう。
三省堂のNEW CROWN1では、年度末に「大切なものを紹介しよう」があります。新教科書では、世界中の中学生が参加するプレゼン・コンテスト「My Treasure」に参加する設定になっています。
ワールドクラスのコンテストは大袈裟ですが、クラス内で英語のプレゼン・コンテストをするのも楽しそうです。
互いの評価スコアを記入できる「相互評価シート」も作りましたので必要な方はご利用ください。
ベスト・プレゼンターには、メダル・ステッカーを贈呈。
「私はプレゼンター」の教材イメージ
この活動のメリット
●何より自分でテーマ(何について話すか)を選択できる点が最大のメリットです。自分の好きなテーマについて話すため、自ずと「伝えたい」という気持ちが高まります。この「伝えたい」という気持ちがコミニケーションの原動力なので、この活動によるコミニケーション能力の向上が期待できる。
●自分が伝えたいことを練習するので、自ずと練習のモチベーションも高まる。何度も練習することで熟練度が増す。(動機付け強化)
●自分に興味を持ってもらうことの楽しさや気持ち良さを感じることができる。次第に楽しさを見い出し、次回の活動が楽しみになる。(継続性)
●自分の言葉で考えや思いを伝えるトレーニングになる。(自己表現)
●質問者とのやりとりがある双方向性の活動であり、楽しみながら友だちをより深く知る機会にもなるため、人間関係づくりプログラムに位置付けて戦略的に実施することも考えられる。
英語科の授業において考えられる発展的な活動
●相互評価のコンテスト形式で発表することで、盛り上がりの期待できる活動となる。
●ショーアンドテルを動画で撮影して外部校との交流に利用する。動画であれば何度もリピートできるのでzoom等のライブ交流より理解の面において敷居が低くなる。
●発表者全員の「Show and Tell」を収めた冊子を作成する
●掲示した「Show and Tell」のシートに「いいねシール」を貼り合う活動をする。(認め合い・自尊感情の育み)