「英語スゴロク」【AB標準版】で盛り上がりかつ学習効果も担保する
楽しみながら基礎的な知識や英会話の即興性を向上させるために作った英語スゴロクの最新版です。「英語スゴロクAB標準版」は、これまでの英語スゴロクに改良を加えたものです。
準備を負担に感じる先生方にも手軽に取り組んでいただけるように「PHOTO」や「MAP」などのマスを廃止して、自由に活動を設定できる自由枠を20マス(A10マス+B10マス)設定しました。
この自由枠に、これまでの「PHOTO」や「MAP」を設定することも可能です。
普通のスゴロクと同様にサイコロを振って出目の数だけ進みながらとまったマスの指示に従います。
マスは全部で50あり、授業で扱いやすいように20分から30分でゴールできるように作ってあります。
標準的な授業の組立てとしては、「冒頭15分で復習、20分でスゴロクゲーム、15分で振り返り」という感じです。振り返りで、難しかった点を発表させて全体で確認するようにすると効果的です。
また、上位のグループや個人を表彰してご褒美(スタンプなど)を与えるとモチベーションが強化されます。
大変盛り上がる教材ですが単に楽しいだけではなく、復習させたい文法項目を絞り込んで復習させたり、覚えさせたい単語・熟語・暗唱例文をSQS(ゲームで出題する問題のシート)として設定できるなど、戦略的に活用できる教材です。
「英語スゴロク」<AB標準版>の教材イメージ
マスの指示を日本語にしたものを用意しています。使い方はいろいろと考えられますが、説明書として配布することもできます。
<教材データ>
<活動規模>断続的、1回のゲームは1時間の授業で実施可能
<対象学年>小学生高学年、中学生、高校生
<所要時間>1回20分から30分
<準備の労力>中
<動静の程度>とても盛り上がる
<おすすめポイント>
●自由枠ABマスの導入によって自由度・拡張性がより大きくなった
●狙った文法をピンポイントで復習させることができる
●楽しい雰囲気の中で英語を使うことで発話に慣れる(発話量の増加も期待できる)
英語スゴロク【AB標準版】セットの内容
①スゴロク本体と6面のサイコロ
サイコロは6面のものを1つで遊べますが、SQSにより大小2つあった方が便利です。
②説明書
日本語版を説明書とします。
③リードプリント
ゲームの概要やゲームで使える便利な英語表現を確認できるもの。
④タイマー
100均のキッチンタイマーでOKです。数字が大きく読みやすいものがベター。
⑤5つのコマ
可愛いコマを用意すると盛り上がる。やはり100均の消しゴムあたりが手ごろです。
⑥Action(A)(B)にそれぞれ設定する教材
AとBのマスにとまったときに挑戦する課題をそれぞれ用意します。
6面のサイコロで問題番号を決められるような教材があると便利です。
本サイトのSQS(スゴロク問題シート)をダウンロードすればすぐに準備できます。
「英語スゴロク」のルール
●問題の出題以外はすべて英語で進めます。小学生は学年によって調整してください。
●ゲームの時間は20分です。順番に6面サイコロを振り出目の数だけ進みながら遊びます。
早くゴールした人、またはゴールにより近づいたプレーヤーの勝利です。
●各マスの指示に従います。問題は他のメンバーが出題します。
各マスの問題の制限時間は1分。
正解(達成)は1マス進み、不正解(未達成)は1マス戻ります。
●Action(A)(B)は、事前に(A)(B)それぞれの活動を設定してください。
各種カード教材やSQS(スゴロク問題シート), PHOTO(写真), MAP(地図)などが設定できます。
●SING! SING! SING! (33)にプレーヤー全員が同時にとまったときは、その場にいる全員がスゴロクを中断してEnglish Songを歌います。
家族で楽しむときなどには、「とまった人が1曲披露する」でもいいかもしれません。
●最後のモンスター(49)のマスは、全員が必ずとまりファイナルクイズ(FQ)に挑戦します。
FQ専用の問題用紙から出題。少しチャレンジングな難問を6つほど用意します。
仲間からヒントをもらってもOK。正解でゴール。
<マスの種類>
【NAME】「~なもの」の名前を挙げる。制限時間は1分間。
【G-TALK】グループで会話を楽しむ。
黄色い部分は自分の好きな言葉に変更してもOK。
例えば、マス(10)の「What food do you like?」は「What Japanese food do you like?」や「What music do you like?」のように変更してもよい。飽き防止のため。
【モンスター】指示されたマスの数だけもどる。
【GO BACK TO START】スタートに戻る。
【ワープ】マス(19)にとまったらマス(29)へワープ。マス(29)にとまったらマス(19)へワープ。
【CHANGE】順位入替。
【BE A CAT】このマスにとまった人は、両手を頭につけて可愛く「ニャンニャン」と言います。それ以後、他の誰かがネコになるまで出目の2倍進みます。倍速で進むので有利です。
【ACTION(A)(B)】
毎回いろいろな活動が設定される。写真を英語で説明する【PHOTO】やマップに描かれた動物や人々を英語で説明する【MAP】、3ヒントで国名を当てる【世界一周クイズ】、スゴロク問題シートの【SQS】など。
BECSとは、Basic English Check Sheet(基礎英語をチェックするためのシート)の頭文字をとったものです。
毎時の授業の冒頭や週末の一定時間を割いて基本的な英単語・フレーズ・基本文などを繰り返しドリルして定着を目指す帯活動で使う本サイトオリジナル教材を短くBECS(ベックス)と呼んでいます。
SQS(エス・キュー・エス)とは何ですか。
SQSとは、Sugoroku Questions Sheet(スゴロク問題シート)の頭文字をとったもので本サイトのオリジナル英語スゴロク(学校の授業向け)で使用する問題シートです。
これまでの【フル機能版】からの変更点について
これまで先生方から頂いたフィードバックも参考に「英語スゴロク」を少し簡略化しています。そして、より自由度の高い「英語スゴロク」になりました。従来版に比べて、準備の負担も軽くなりより扱いやすくなりました。
今後は、この改良版を【AB標準版】と位置づけて「英語スゴロク」シリーズを整理します。
これまでの英語スゴロクも【フル機能版】として残しておきます。
【フル機能版】から【AB標準版】への最大の変更点は、MAP(4マス)・SQS(12マス)・PHOTO(4マス)の合計20マスを、新たに設けたAction(A)とAction(B)にそれぞれ10マスずつ振り分けた点です。
また、4マスあったWriteマスはNameマスに変更することで難易度を下げました。つまり「曜日を書きなさい」は「曜日を言いなさい」になりました。
ただし、Writeマスから変更したNameマスの見出しフォント・カラーを赤にしてこれまでのNameマスと区別してあるので、スペリングを書かせたい場合は「赤のNameマスは、紙にスペリングを書くこと」と事前に指示することも可能です。
Actionのマスには、AとBの表示だけが記されています。AとBのActionの内容を事前に設定して、ゲームを行ってください。例えば、次のようなものが考えられます。
Actionに割り当てる活動の例
【SQS】スゴロク質問シート
・サイコロの面数に合わせて6問、12問、20問、、18問、36問の単語や基本文などの問題が記されている。
・枠をダウンロードして手書きで作成してもOK。作成を生徒にゆだねる方法も有効。
【PHOTO】先生が撮影したいろいろな写真
・写真に写っているものを指さしながら3つの英文で説明する。
・現在進行形やThere is構文の練習に最適です。
【MAP】
・マップに描かれたものを指さして説明する。
・マップに描かれた人々がしていることを現在進行形で表現する。
・行ったことのある場所を指さして現在完了(経験)で表現する。
【REQUEST PAPER】「私は名探偵」で使用する調査依頼書
・ALTやゲストについて調べてほしいことが書かれている。調査(質問)して報告書を作成する。
・復習させたい文法を使った疑問文を中心に書かせる。
【WORLD QUIZ】世界一周クイズが記されたカード
・スリーヒントから国名を言い当てるクイズが記されたカード。
・外国への興味喚起につながる。
【国旗カード】表に国旗、裏にその国情報を記したカード
・国旗からの国当てクイズができる。
・メダルの代用として使うこともできる。
・正解者に配布し、ラッキー・フラッグを抽選してスタンプを与えるなどの活動も可能。
【人物カード】
・2枚取って身長や年齢を比べて「比較」を用いて表現させる。
・Whoを使って人物当てクイズができる。
上記から自由に選んで設定することもできますし、カード教材やオリジナルの全く新しい内容を設定することもできます。
最近では、100均ショップでも動物カードや国旗カードなどのカード教材を売っています。格安なのでうまく活用できればコスパは最高でしょう。
このように、ABの自由枠に思い思いの活動を設定できます。ゲームのハードウェア本体に、ソフトウェアを挿す要領です。面白いソフトやチャレンジングなソフトを作れば生徒も喜ぶのではないでしょうか。
授業進度や生徒の実態に応じて、オリジナルのSQSを作ってみてはいかがでしょうか。
メダルの活用、1回の日本語発話に対して1枚のメダル没収
もうひとつの大きな変更点として、「メダル方式」でも遊べるようになりました。
メダルなしでも十分に楽しめますが、メダル(またはそれに代わるカードなど)を用意できれば一度試してみてください。
メダルのおもちゃはAmazonなどで、100枚入りが数百円で売られています。やっぱり金色のものが雰囲気があっておすすめです。
メダル方式のルールは本体にも明示してあります。
②マスの指示を達成(正解)できたらメダル1枚入手、未達成(不正解)は1枚没収。
③「不要な日本語」を指摘されたらメダル1枚没収。
④モンスターのマスについては、(7)は1枚、(25)は2枚、(39)は3枚のメダルをそれぞれ没収。
⑤1着に5枚、2着に3枚、3着に1枚のボーナスメダルを与える。
終了時にメダルをもっともたくさん持っているプレーヤーの勝利です。
これにより、安易な日本語の使用に対して一定の抑止力が働き、適度な緊張感を持って英語スゴロクに取り組めるようになると期待されます。
メダルを使用した場合の最終的な勝ち負けは、終了時のメダルの所有数になります。
他のマスとの連動もできるだけわかりやすくするために、マスの指示を達成出来たら「1マス進み、1枚ゲット」、モンスターに遭遇したら戻るマスの数と没収されるメダルの数を一致させています。「3マス戻り、3枚失う」はダブルパンチになりますが(笑)。
例えば「SQSで3問出題する場合、3問正解であればメダル2枚」などの特別ルールを作っても盛り上がりそうです。そのSQSを事前に配布しておけば多くの生徒が予習してくるでしょう。
「英語スゴロク」のリードプリント
導入で使うリードプリントです。「英語スゴロク」の概要をつかめます。
また、「全員が『英語でスゴロクを楽しむときに便利な英語表現』を覚えてきたらスゴロクをします」と宣言して事前にある程度の表現を覚えさせましょう。
QRコードからQuizletにリンクしており、発音の確認もできるようになっています。
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