「私の四面鏡」友だちが持つ自分のプラスのイメージを知る活動

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友だちが持つ自分のプラスのイメージを知る活動

投稿済みの「二者択一の心」に引き続き「人間関係づくりプログラム」としてよく取り組まれている活動です。

4~5人の小グループになりメンバー同士でお互いのプラス・イメージを指摘し合う活動です。

自分の認識とは異なる長所的なイメージを指摘されることで子どもにささやかな自信が芽生える活動です。受け入れられる気持ちになることから自尊感情の向上や望ましい人間関係の構築につながる活動になるでしょう。

子どもたちの表情がパッと明るくなる活動なので1回きりではなく、メンバーを変えながら年に2、3回投入したい活動でもあります。

活動自体は、どの校種でも行われているものですが、50項目のイメージの文言は中学生向けに選びました。小学生には少し難しい言葉もあります。

項目の文言を編集したい方はワード版をダウンロードしてください。

「私の四面鏡」の教材イメージ

あえて〇の個数と時間設定をしていません。記入時間は30秒から1分程度で指定してあげてください。
「人間関係づくり」のための活動向けふり返り用紙。生徒の感情がわかりやすい。

活動の流れ

①めあての確認
・友だちのいいところを探そう
・自分のいいところに気づこう

②ルールの確認
・4人グループか5人グループで行います。
・『笑顔で・礼儀正しく・ふざけない・茶化さない・否定的な発言を慎む』のルールを守りましょう。

③活動
・「星のイラストの下に自分の名前を書きましょう。」
・「左側の友だちにワークシートを渡しましょう。」(時計回りにワークシートを回しましょう。)
・「あなたが感じるその人のイメージに<5つ>だけ〇をつけましょう。時間は<1分>です。」
・「時間が来ました。次の人に回します。」※これを人数分繰り返す

④ふり返り(シェアリング)
・グループ(または全体で)で感想を述べ合う。
・〔時間が許せば〕自分が意外だと考えた項目に〇をつけた友だちにその理由をたずねる。

当てはまる項目に好きなだけ〇をつけさせる方法と3個や5個とつける〇の数を制限する方法があります。使用する先生方が決められるようにあえてワークシートに〇の数を指定していません。

個人的には、「〇は5個だけ」のルールで実施することが多いです。生徒により〇の個数の差がでない点とどの項目が最適か思考・選択する過程にも意味があると考えるからです。

「望ましい人間関係づくり」のための活動をどう進めていますか

これまで限られた小さな人間関係の中で学校生活を送り、その人間関係が崩れることで登校が困難になる生徒を多く見てきました。

子どもにとって成熟していない人間関係の中で学校生活を送ることは薄氷の上を歩くようなものではないかと思います。いつ冷たい水の中に落ち込んでしまうか不安で他の活動にも集中できないでしょう。

学校規模や生徒数の状況は様々ありますので一概には言えませんが、一定数以上の生徒がいる規模の学校・学級では、お互いのアイデアを表現・共有したり、単純にいろいろな友だちと触れ合う活動を継続的に行うことのメリットは非常に大きい思われます。

私自身は、学級内の人間関係の構築に「教室掲示を活用したコミュニケーション促進」という手段を好んで用いてきました。「会話(コミニケーション)」の種としての活動や作品を教室の中に配置させ、「①自己表現すること」と「②アイデア(考え・思い)の共有」を繰り返しながら会話量を増幅させ人間関係を撹拌するという考え方です。

ここ数年で「人間関係づくりプログラム」の活動を積極的に導入する学校が多くなりました。これが広く普及して継続的に実施されるようになれば教室における人間関係健全化に大変有効だろうと感じます。

生徒の人間関係を健全化する活動にはどんなものでも積極的に実践したいという意欲を持っているので、中身は面白いのに挿絵のないような殺風景なワークシートを見るとついリメークしたくなります。

「人間関係づくり」に関するオリジナルの活動アイデアをお持ちの先生がいらっしゃいましたらメール・フォームから情報提供いただけたら幸いです。

<「人間関係プログラム」を含むこのような人間関係を育む活動はじわりじわりと効いてくるものでしょう。一発で事態を打開したり何かを変えようとするものではなく、定期的に活動を繰り返しながら気長にしみ込ませるような感覚で継続することをおすすめします。>

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