共感的な人間関係の育成につながる手軽な活動
「週替わりトピック」は週替わりで子どもが自分の好きなことを掲示(発表)するとてもシンプルな活動です。
やり方は簡単で、順番を決めて毎週月曜日に生徒がかいた「週替わりトピック」の用紙を掲示するだけです。それを1週間掲示します。
「何でも好きなこと」を書いていよい点がポイントです。
好きな本、ドラマ、歌手、映画などについて書く子どももいれば、新聞やニュースで話題になっていることを書く生徒もいます。過去の経験を書いたり、家族のことを書くこともあります。時には自分の意見文を書く人も。
テーマがフリーで何を書いてもよいので、今週は誰がどんなことを書くのか掲示を楽しみにする生徒が増えます。そうしながら、他の掲示物にも目をやる子どもが増えることも期待できます。
自分の興味のあることや自分の好きなことを話すことは、授業で自分の考えを述べることに比べると数段敷居の低い「自己表現活動」と言えます。
トピック(話題)を自由に選べるので文章書くことが苦手な子どもにとっても比較的取り組みやすい活動になります。
発展的な活動にチャレンジ
掲示するだけでも十分に楽しい活動ですが、曜日を決めて短学活で発表の場を設定することもできます。黒板も自由に使わせて説明させたり、時間が許せば質問タイムを設定しても盛り上がります。
また、ある程度成熟したクラスであれば「いいねシール」などを準備して自由に貼り付けることができるようにしたり、自由にコメント記入ができるようなシステムにするとより効果的です。
拍手や友だちからコメントが書き込まれることで共感的な人間関係が育つ場になるでしょう。
「週替わりトピック」の活動の注意点
コメントの記入を許す場合は、定期的に教師がチェックしたり記入者の名前も書かせるなど、いたずら防止に一定の配慮も必要になります。
極端な少人数集団や固定化した人間関係の中では、表面的な評価になったり好意的な評価がなされないなど相互評価がうまく機能しない場合もあります。状況を見ながら、活動の形を修正することが必要になることもあるでしょう。
例えば、「今回のトピックの○○の部分が特におもしろかった」とか「○○についてとても詳しく書いていました」と具体的に良い点を取り上げて全体で共有するなど、教師が評価の方向付けをして全体に紹介する方法もあります。
生徒指導の3つの機能、「自己決定の場を与える」、「自己存在感を与える」、「共感的な人間関係を育成する」を念頭においた手軽で楽しい活動「週替わりトピック」をぜひ一度お試しください。
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