「わくわく教材ランド」サイトコンセプト

B!

「わくわく教材ランド」の誕生

「わくわく教材ランド」は、教材を共有することを目的として立ち上げたサイトです。

前身サイト「英語学習ガイダンス」のスタートは20年以上さかのぼります。現在の「わくわく教材ランド」としてスタートしたのは2019年です。

子どもがわくわくするような教材をつくり、語学や外国への興味・関心を喚起したいと考えたのがきっかけでした。

かなり昔の話ですが、動物をテーマにした人気テレビ番組がありました。いろいろな国の野生動物を扱った番組で、本当にわくわくしながら毎週その番組を心待ちにしていたのを今でもよく覚えています。

その番組のタイトルが「わくわく動物ランド」というものでした。安直ではありますが、これにちなんで本サイトを「わくわく教材ランド」と名付けました。

面白そうだ、なんでそうなるのか、もっと知りたい、やって見たい、という学びに向かう興味・関心・好奇心の源泉になる感情がこの「わくわく感」ではないかと思うのです。

中学英語の活動系教材を中心に、国際理解教育、学級活動、生徒会に関する教材も織り交ぜて提供します。これまで積み重ねてきた教育実践、教材、旅の思い出や雑感などを整理しながらサイト構築を進めようと思います。

わくわく感があってチャレンジしたくなる教材、生徒同士のアイデアを交流させることでいろいろな視点を獲得できる教材、教室内の知的な会話の流量を増加させるトピックジェネレーター的な掲示物など、多種多様な教材を構想しています。

いつの間にか、教え子がいろいろな場で活躍するようになりました。家電量販店、飲食店、カーディーラー、などなど。海外を渡り歩く人もいます。きつい職業ですが、成長した子どもの姿を見る喜びは教師冥利の一言に尽きます。そして、嬉しいことに教師になった人たちもいます。

そんなこれからの教育を担う若い先生方に伝えたいことも記しながら、教材共有を進めたいと考えています。そして、まだまだ若者には負けないぞという中堅・ベテランの先生方にも、「教材バンク」・「授業のネタ探しの場」・「新しい視点獲得の場」として「わくわく教材ランド」をご利用いただければ幸いです。

「わくわく教材ランド」が教材を通して目指していること

「わくわく教材ランド」は、教材を通して次の三つを目指しています。

①学級包摂
ペア活動やグループ活動、作品の紹介・掲示など、個人のアイデアを交流させる場面を組み込むことで、対話、協働、自己理解、他者理解、認め合い、承認を促します。<人と人との関係を豊かにする教材>

②興味・視野の拡大
外国の文化、社会、人々、価値観などに触れ、「もっと知りたい」、「世界とつながりたい」という外向きの興味・関心を育てます。

③英語力の向上
語彙・文法・読む・聞く・話す・書くなど、英語の知識や技能そのものを伸ばします。

これらはすべて、子どもたちが将来、楽しく充実した人生を送ることにつながると信じています。

理想的な学級の姿──「学級包摂」

「学級包摂」という言葉は、一般に定着している言葉ではありません。というか、このサイト以外で見かけたことは一度もありません。しかし、社会の中で多様な人々を受け入れ、誰もが自分らしく参加できることを大切にする「社会包摂」という考え方があるのなら、学級にも同じような考え方があってよいのではないかと考えています。

ここでいう学級包摂とは、さまざまな考え方や立場、性格の仲間がいる中で、自分と異なる相手を遠ざけるのではなく、互いの違いを認め合い、どのような仲間も包み込む集団を築こうとする考え方です。

信頼という絆で結ばれ、一人ひとりを大切に扱う学級。誰もが安心して自分らしくいられる学級。そのような学級の状態を表す言葉として、「学級包摂」はぴったりではないでしょうか。

人が学ぶためには、まず「安心して学べる環境」が保障されていることが大切です。教室に心理的安全性が保たれているかどうかは、学びの土台となります。

教科の指導スキルや子どもの学び方の質も、もちろん重要です。しかし、それらが十分に生かされるためには、安心して発言し、失敗し、他者と関わることのできる環境が不可欠です。

このサイトに、教室へ新たなトピックを投入する教材が多いのは、教材を通して教室内の会話量を増やし、良質なコミュニケーションを促したいと考えているからです。互いの考え方や感じ方を伝え合う中で、生徒は他者の視点を得ることができます。また、自分の考えを補強したり、必要に応じて修正したりする力も育ちます。

こうした営みは、自己調整のスキルの向上だけでなく、豊かな人間性や他者を尊重する態度の育成にもつながります。

学級包摂が保障された環境では、生徒は安心して学習に参加し、挑戦したり、協働したり、自らの学びを調整したりしやすくなります。その結果、学びの質が高まり、学力だけでなく、社会性や規範意識にもよい影響が生まれていくのではないでしょうか。

未知の世界に触れ、興味と視野を広げる

英語を学ぶことは、単に語彙や文法を身に付けることではありません。英語を通して、自分の暮らしている地域や国の外にある、多様な文化・社会・人々の生き方に出会うことでもあります。

外国の写真やニュース、人物、文化、社会課題などを教材に織り交ぜることで、生徒は未知の世界を具体的に感じることができます。「この国はどこにあるのだろう」、「この人はなぜこのように生きているのだろう」、「自分ならどう考えるだろう」といった問いが生まれ、「もっと知りたい」という興味につながります。

たとえば、マラウイで風力発電に挑戦したウィリアム・カムクワンバの物語(私は新聞記者)や、カンボジアの文化・歴史・人々の暮らしを扱う教材(カンボジア調べ)は、英語学習の枠を越えて、生徒の視野を世界へと広げるきっかけになります。

異なる文化や価値観に触れることは、自分自身の当たり前を見つめ直すことにもつながります。世界を知ることと、自分の生き方を考えることは、決して別のことではありません。

場面設定と豊かな言語活動を通した英語力の向上

英語力は、単語や文法を覚えるだけでは十分に伸びません。覚えた知識を、実際の場面で使い、相手に伝え、やり取りする経験を重ねることが大切です。

そこで本サイトでは、場面設定やロールプレイを工夫し、「この場面なら何と言うだろう」「相手に伝わるように言うにはどうすればよいだろう」と考えながら英語を使う教材を大切にしています。

聞いて書く、書いて話す、読んで考える、考えたことを伝えるなど、複数の技能を結び付けた活動も意識しています。英語を知識として学ぶだけでなく、目的をもって使う中で、聞く・読む・話す・書く力を総合的に高めることを目指しています。

また、ゲーム性や役割、物語性のある活動は、生徒の「やってみたい」という気持ちを引き出します。英語を使う必然性と楽しさが生まれることで、生徒は試行錯誤しながら、より主体的に英語を身に付けていくことができるでしょう。

2つの循環を大切にする

子どもの興味を喚起し、「やってみたい」という気持ちを引き出す教材を手だてとして、自己調整学習を働かせながら学びの質を高めます。そして、その学びを通して人間関係を耕し、学級包摂をより豊かなものにしていきます。

学級全体では、次のような循環をイメージしています。

学級包摂 → 良質な教材・学習活動 → 学びの質の向上 → 人間関係の深化 → より豊かな学級包摂

一方で、生徒一人ひとりの中では、自己調整学習のサイクルが動いています。

PLAN → DO → CHECK → RETRY

つまり、教室には「個人のSRL(自己調整学習)サイクル」と「学級集団の包摂サイクル」という二つの循環があります。

一人ひとりが自ら学びを調整しながら成長し、その学びが仲間との関係をよりよいものにしていく。そして、安心して学べる学級が、再び一人ひとりの挑戦を支える。この二重の循環を意識しながら、教材開発を進めます。

「教材コンセプト」もあわせてご覧ください。

    最新の記事はこちらから