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教材コンセプト
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教材作成におけるコンセプトは、「SEEED」

長い間、より使いやすい、より高い効果を期待できる教材とはどのような教材か、作っては試し、試しては作ってを繰り返しながら試行錯誤しています。

そして、教材の方向性や一貫性を保つために「意識のしどころ」が必要だと考え、理想的な教材の要件をSimple, Exciting, Effective, Deepの4項目と定めました。(最初は、Efficientも含めていましたが、スッキリさせるために4項目に絞り込みました)

これらの形容詞の頭文字を取り、SEED(種)と呼ぶことにします。

この数年間は、SEEDを意識した教材づくりを進めてきました。常にすべての要件を満たすことは難しいことですが、5つの要件を意識しながら教材をつくることで、教材の方向性・一貫性・一定の質を保つことができると考えています。

5つの要件(SEEED)のイメージ

SEED(シード)のそれぞれの要件について簡単にイメージを説明します。

①Simple(単純でわかりやすい教材)

・シンプルであればあるほどわかりやすい。
・すべきことや求められていることが直感的・視覚的に伝わる
・できるだけスリー・ステップにまとめる
(STEP1⇒STEP2⇒STEP3と示すことで複雑性を排除して活動などに対する心理的なハードルを下げる)
・直観的・視覚的な理解を促すためにタイトルや小見出しのフォントやフォントサイズを工夫する

②Exciting(わくわくするようなおもしろい教材)

・生徒も先生もチャレンジしたくなるようなおもしろさを含ませる(設定などを工夫する)
・軽快な面白さ(表面的なおもしろさ)はもちろん、じっくり深く考えさせるおもしろさも狙いたい
・大人になっても思い出すようなインパクト性
・人を笑顔にするわくわく感や人の役に立つわくわく感につながるもの(自己有用感)

③Effective(効果的な教材、努力が成果につながる教材)

・対話的な活動を織り込みコミュニケーション力の向上につながるもの
・技能統合を意識的に位置づけた教材(書いて話す、聞いて書く、聴き取ってまとめて発表など)
・文法項目の設定や復習の時期を調整する

・無駄な作業を強いることをさける(一定回数の単語を機械的に書かせるような低効率の学習や家庭学習)
・教師の時間的な観点から効率をはかれるもの
・多忙な教師が「ざっと目を通して3分で流れをイメージできる」教材(把握する時間、準備の時間を最小限に)

④Deep(深み・奥行き・発展性・持続性のある教材)

・新たな課題を生むような発展性のある教材や題材を含める
・もっと知りたくなるような好奇心を刺激する題材を含める
・思考を深めるような問いかけの工夫
・情操が豊かになるようなトピックの選定
・基礎は大切だが、それだけでは応用力はつかない

教材がこれらのSEEDの項目を満たせば満たすほど、文字通りに、その教材は子どもたちの成長の「種」(SEEED)となるでしょう。

実際に授業で使って生徒の反応の良かったもの、使いやすいと感じたものを中心に本サイトで紹介していきます。

短時間で扱いやすいものや今日からでも使える教材もたくさんありますので、お気に召したものからご活用ください。

アクティブ・ラーニングの捉え

●創造性を刺激するような、子どもが「やって見たい!」と思う活動である(能動性)
●友だちや先生と触れ合ったり、情報や感情のやり取りをする場面がある(相互性)
●自分の情報・考え・思いを表明する場面がある(自己表現)
●学んだことが今後の自分自身の人生や社会に活かされる実感がある(持続性)

中教審答申(2012)を受けて、教材づくりに上記の視点を設けることにしました。

と言っても、決してそれまでの指導の方向性を転換したわけではなく、気持ちを新たに大切なポイントを再確認したという意識だったと記憶しています。

それまで(アクティブ・ラーニングという言葉が生まれるまで)にも英語科をはじめ多くの先生方がいわゆる今で言うところのアクティブ・ラーニングを実践していました。

ただ、これらのポイントを再確認できた意義は大きいものだったと考えています。

ここ数年に作成した教材に関して言えば、特に「創造する喜び・表現する喜び」や「会話・コミニケーションの場面設定」に焦点を当てています。

使用感や生徒の反応など、フィードバックを頂けると幸いです。

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