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【旅景】危険な香りが漂う頃の重慶大厦(チョンキンマンション)〔中国/香港〕<Kids>
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危険な香りが漂う頃の重慶大厦(チョンキンマンション)

危険な香りが漂う頃の重慶大厦(チョンキンマンション)〔中国/香港〕

香港の繁華街に立ち、猥雑な雰囲気を放つこの怪しい建物は、世界的に有名な重慶大厦(チョンキンマンション)と呼ばれる複合ビルである。ネイザンロード(弥敦道)沿いに位置し、様々な国籍の人々が集まるこの建物は、かつて香港の雑多な文化の象徴とも言われた。

この写真は2005年に撮影したものだが、当時の第一印象は「強風が吹いたら室外機が落ちてくるのではないか、この建物の下は歩きたくない」だった。

重慶大厦は、1960年代に建設された古い建築物でありながら、現在もなお活気に満ちた場所として存在し続けている。建物内には安宿、レストラン、両替所、商店などが入り乱れ、東南アジアやアフリカ、中東からの移住者が多く生活していることでも知られる。

かつては香港で最も安い宿泊施設の一つとしてバックパッカーたちの間で有名になり、また、麻薬などの違法取引の温床としても悪名高かった。

映画『恋する惑星』や、沢木耕太郎の著書『深夜特急』の中でも独特な空間として描かれている。

しかし、時代とともにこの建物の風景も変わりつつある。

年々の改築や新たなテナントの進出により、かつての「危険な香り」は少しずつ薄れ、現在では以前よりも安全で清潔な空間へと変貌を遂げている。

ここ数年で外装の再塗装工事が進み、以前のくすんだ印象から一新されている。特に目を引くのは、外壁の室外機の数が減ったことだ。かつては無秩序に取り付けられていた無数のエアコンが撤去され、建物の外観は随分と整えられた。

あらゆる意味で危険な香りが消えたこの場所は、今でもなお多くの人々で賑わっている。

建物の中はというと、かつての混沌とした雰囲気はやや残しつつも、より整理され、店舗の配置なども工夫されているらしい。インド料理やアフリカ料理のレストラン、それから両替所の数は相変わらずで、旅行者にとっては依然として便利で興味を引かれる場所であるようだ。

近年ではセキュリティの強化が進み、監視カメラの設置や管理人の巡回も行われるなど旅行者にとっても比較的安全な場所となったようだ。

私は、あの頃の雑多な活気や異国の闇市場のような雰囲気が今でも忘れられない。実際かつての印象とどれほど違っているのか。それを確かめるために、いつか再訪を果たしたい。

危険な香りが漂う頃の重慶大厦(チョンキンマンション)〔中国/香港〕<Kids>

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香港のにぎやかな街を歩いていると、なんとも怪しげな雰囲気のビルが目に飛び込んできた。それが、世界的に有名な「重慶大厦(チョンキンマンション)」だ。

ネイザンロード(弥敦道)沿いにそびえ立ち、まるで異国の迷宮のようなこの建物には、いろんな国の人たちが集まっている。かつては「香港の雑多な文化を象徴する場所」なんて言われていたらしい。

この写真を撮ったのは2005年。そのときの第一印象はこうだ。

「このビルの下は歩きたくないな…。強風が吹いたら室外機が落ちてきそう!」

実はこのビル、1960年代に建てられた古い建物。でも、そんな歴史がありながら、今でも活気にあふれている。

中に入ると、安宿、レストラン、両替所、雑貨屋さんがぎっしり。さらに東南アジアやアフリカ、中東から来た移住者たちも暮らしていて、まるで異世界に迷い込んだような雰囲気だった。

昔は、香港で一番安く泊まれる宿としてバックパッカーに人気だった。でも、その一方で、麻薬などの違法取引が行われる場所としても悪名高かったんだって。映画『恋する惑星』や、沢木耕太郎の著書『深夜特急』にも登場するほど、独特な空気を持った場所だったんだ。

ところが、そんなチョンキンマンションも、少しずつ変わってきている。

最近では外壁の塗装が新しくなり、以前のくすんだ見た目がすっかりきれいになった。そして、無秩序に取り付けられていた室外機も減って、外観もスッキリ。昔の「危険な香り」は、かなり薄れてきている。

でも、建物の中に入ると、あのゴチャゴチャした活気はまだまだ健在!インド料理やアフリカ料理のレストランが立ち並び、両替所もずらりと並んでいる。観光客にとっては、今でも興味深いスポットのひとつだ。

さらに、最近ではセキュリティも強化されて、監視カメラがついたり、管理人が巡回したりするようになった。そのおかげで、昔よりもずっと安全になったみたい。

それでも、あの雑多なエネルギー、ちょっと怪しい異国情緒、あの空気は今でも忘れられないよ。

「今のチョンキンマンションって、昔とどう違うんだろう?」

それを確かめるために、いつかもう一度訪れてみたいな。

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