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A4残紙に折り目を入れて練習用紙として活用する〔紙を節約する〕
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裏紙を上手に使って紙を節約する方法

学校現場で浪費される紙を眺めていると心が痛みます。

今回は、残紙の再利用をすすめる取組を紹介したいと思います。

小さな取組でも積み重なることで意味のある取組になるかも知れません。少なくとも、そのような意識を持って仕事をしたいものです(自戒の念を込めて)。

教室の残紙ボックスに入っている使用済みの裏紙を練習用紙として再利用することで、紙の無駄遣いを少しだけ解消できます。誰でも今すぐにできます。学習効果も期待できます。

教室にある残紙を入れるための箱。生徒は自由に残紙を利用してもOK。

方法はいたってシンプルで、折り目を入れて罫線入りの用紙として使うだけです。

単語の練習はもちろん、漢字や用語など校種・教科を問わず取り組めます。

折り目の入れ方と使い方を説明した簡単なプリントを用意しましたので趣旨に賛同される先生方にご活用していただければ幸いです。

SDGsなどにからめて、資源節約の意義も伝えながら取り組めたらと思います。

子どもたちがやり方を覚えるまで拡大掲示してもOK。

 

子どもたちに「まだ使える資源を無駄にしないことも大切だ」というメッセージが伝わると、他の行動にも波及する可能性があるかもしれません。

「紙は限られた資源である」という意識を育むことで、紙の無駄遣いが減ることを願います。

ロクヨン練習用紙の作り方

①A4用紙をタテに置く。できるだけ裏紙を活用する。

②ヨコに線が入るように真ん中で半分に折る。

③同じようにさらに3回真ん中で半分に折る。
★ここで一度紙を開きます。行間1.8cmの行が16行できた状態です。
★基本文の練習などをしたい場合はこの状態で練習用紙として使います。

④さらにタテに線が入るように、真ん中で半分に折る。

⑤同様に、再度、真ん中で半分に折る。
★紙を開くと64枠の単語練習用紙になります。64枠にちなんで「ロクヨン」と呼んでいます。

枠の大きさは、高さ約1.8cm×幅約2.0cmになり、単語の長さにもよりますが各枠に2回から4回の単語練習ができます。

ロクヨン練習用紙の活用法

①単語練習と自己テスト
左列に単語の「意味」、中2列に「練習」、右列に「確認テスト」という使い方で単語練習をした場合には、約20分程度の学習になります。

宿題とすることもできます。

②持ち歩き難単語リスト
なかなか覚えられない難単語の意味とスペリングをリストにしておき、折ったり開いたりしながら覚える。覚えたら捨てる。いくつかの難単語をリストにしておき、その日、またはその週のうちに覚えるようにする。常にリストをポケットに入れておけば細切れタイムを有効活用できます。

教材ダウンロード DOWNLOAD

「ロクヨン練習用紙の作り方」をダウンロードする PDF

注意点
この記事の「ロクヨン紙」は、教室の配布物で余った印刷物を保管するための残紙(古紙)ボックスにある使用済みの紙の再利用を想定したものです。
印刷室などの再利用紙を利用する場合は、その用途にかかわらず成績や生徒指導などの個人情報や生徒の目に触れない方がよいものが紛れ込んでいないかよく確認してください。基本的に、印刷質の再利用紙は生徒が使用するものに使わない方がリスク管理上安心でしょう。

意外に知らない「紙の話」(おまけ)

紙は木の繊維からつくられます。紙生産が森林破壊の主要因の一つとなっている地域もあります。
日本の国民1人当たりの紙消費量は、年間約200kgであり世界平均56kgを大きく上回っています。
日本は古紙の再利用に取り組んでいます。古紙回収率は約80%、古紙利用率も65%を超えています。
日本国内で生産される紙の原料となる木質チップの7割以上が、ベトナムやオーストラリア、南米など海外の森林資源に由来しています。
依然として紙の原料を得るために森林が破壊されている地域もあります。
紙は、プラスチックの代替品としても注目されていますが、必ずしも地球環境に優しいものとは言えません。
紙の再利用が全体的に環境面にプラスなのか科学的な検証がなされていないという主張も一部にあります。

WWFジャパンのウェブサイトを参考にしています。
<https://www.wwf.or.jp>

紙の節約について、次の記事もご覧ください。

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