DVD「夏服の少女たち」の概要
広島県立第一高等女学校の生徒たちが残した日記をもとにつくられた作品。
少女たちの青春の日々をアニメで描きつつ、子どもを失った遺族の悲しみをドキュメンタリーで描くハイブリッド方式で、当時の日本の生活や学校の様子、当時の少女たちがやはり今の中高生と同じように青春の日々を送っていたということが伝わってくる作品です。
そんな青春の日々を一瞬で奪う原子爆弾のむごさ、残された遺族の深い悲しみが描かれます。
「NHK平和アーカイブス」の公開ライブラリーにも選定された番組を改編してDVD化したもので、本編34分という学校でも扱いやすい時間になっています。
・舞台は昭和20年の広島
・終戦直前の広島では物資が極端に不足していた
・旧広島県立第一高等女学校の生徒たちは、あこがれの女学校に入学するも正規の制服すら手に入らない状況だった
・学校では母親のお古をほどいて夏用の制服を縫うことに
・心待ちにしていた夏服に袖を通した喜びもつかの間、少女たちは8月6日を迎える
・建物の取り壊し作業中に被爆して、全員が亡くなった
・無残に焼け焦げてボロボロになった夏服だけが親元に戻ってくる
「夏服の少女たち」簡易ワークシート
8月6日の平和授業用に作った「夏服の少女たち」のための簡易ワークシートです。
○戦争や原子爆弾が尊い命や人々のきずなを一瞬で奪う非人道的なものであることを理解する
○平和を大切にする心を育む
まず、最初の問いかけで当時の日本の状況を確認できます。
昭和20年の広島の学校はどんな様子でしたか。「夏服の少女たち」を見てわかったことを書きましょう。
<これまでに、以下のような記述が見られました>
○戦争が続き不安な日々を送っていた。
○学校でイモやカボチャを作っていた。
○授業は、ほとんど作業ばかりだった。
○礼儀作法が必修科目だった。
○歩行隊という隊列を組んで登下校していた。
○勤労奉仕や道路清掃作業をしていた。
○規制の夏服が着れなかったため自分達で作っていた。
○敵の目につきやすいため昭和20年は白い夏服を作ることが許されなかった。
○みんな夢を持っていた。
○大豆や芋のつるしか食べていなかったので成長が遅かった。
○白いご飯はご馳走だった。
○たまごも貴重だった。
○砂糖はなかなか手に入らなかった。
○食料や日用品が不足していた。
○戦争が長引き作業や警戒が増えていった。
○毎日のように空襲警報が鳴っていて勉強できる状況ではなかった。
○男性の多くが戦地に赴いていたため農村部では人手が不足しており、学生が近所の田植えの手伝いなどをしていた。
○服に身元票を縫いつけていた。学校名・名前・血液型が記されていた。
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