「アジア文化交流研究会」の活動趣意
日本でも外国語がたくさん聞こえてくる時代になりました。
世界に目を向けると外国はもはや海の向こうの遠い世界ではありません。急速に進むグローバル化を背景に、国と国の距離は物理的にも心理的にも急速に接近しています。
海外旅行や海外勤務も珍しくありませんし、小さな市町村にも多くの外国人が訪れるようになりました。つまり、日本も本格的な共存の時代を迎えています。
現在、280万人以上の外国人が日本に住んでいますが、その約8割がアジア出身です。2019年に単純労働における外国人労働者の受け入れが解禁されたことで、仕事目的で来日するアジア人はさらに増加すると思われます。
今後は、私たち日本人の一人ひとりが外国の文化を学び、受け入れ、柔軟な姿勢で「自分」という世界を広げることが大切になります。それを楽しめるような姿勢があれば、より豊かな人生になるのではないでしょうか。
英語学習も欧米文化の学習も大切なことですが、まずは仲間であるアジア諸国のいろいろな国のことを知り、親しみを感じてほしいと願っています。
本会は、教育というフィールドにおいて、語学学習の支援はもちろん、子どもたちが未知の文化に触れる機会、多様な価値観を持った人々と交流する機会、そして私たちが他の国々や人々と力を合わせて取り組まななければならない課題を学ぶ機会の確保に尽力します。
「アジア文化交流研究会」の活動内容
アジア圏における文化交流の推進
英語や道徳の授業、英語科新聞、英語教室掲示物において外国の文化について扱います。
教科書で扱われる国に関連する調べ学習や、特設授業などの場を活用しながら、国際理解・異文化理解につなげます。
外国のことを学ぶ活動の例:カンボジア調べ
三省堂の英語の教科書でカンボジアを扱った課があり、事後活動として「カンボジア調べ」を設定しました。子どもたちは意欲的に取り組みました。
外国のことを学ぶ活動の例:スリンについての学習
タイのバンコクからゲストティーチャーを招いて、タイ・スリンの町の貧困に対する取組について学びました。「雪解けスゴロク」でアイスブレークして、その後、講演していただきました。
給食では、牛乳パックをきれいに潰してまとめたり、ストローを分別回収する生徒の姿に驚くような場面もありました。
短時間であっても、外部からのゲストとの交流には新鮮な刺激があります。
日本のことを伝える活動の例<2019年>
台湾の子どもたちに日本の生徒の様子や日本文化についてお話しました。日本の生徒から出た台湾についての質問にも答えていただきました。
日本のことを伝える活動の例<2018年>
台湾の先生方に、日本の英語教育や本会の取組について紹介、交流について意見交換しました。小さな交流会でしたが、塾で一生懸命に学ぶ台湾の子どもたちの様子も見学できました。
「語学や外国への興味」につなぐ教材づくり
教材研究・授業実践を重ねながら生徒が語学や外国に惹かれる教材づくりに取り組みます。
教育現場以外のいろいろな職種の方にも取組を知ってもらうため、サイト内にて新作教材の紹介後、英語教材については「アクティブラーニング型授業研究」(Facebookグループ)を通じてシェアしています。
また、日本語を介さずに使用できる英語教材については台湾の「英語教師俱樂部」(Facebookグループ)でも同様にシェアしています。
「SDGsの理解と実践」につなぐ教材づくり
SDGs関連教材については「CLUB SDGs (クラブエスディージーズ)」と「SDGs活動支援センター」(Facebookグループ)を通じてシェアしています。
ウェブサイト『わくわく教材ランド』の運営
教材紹介専用サイトとして「わくわく教材ランド」を運営しています。随時、新作教材の紹介をアップしていきます。今後、コラボ企画も進めていこうと考えています。
サイトを通して国内外の先生方とつながることができて嬉しく思います。
サポートメンバーの募集について
文化交流活動や教材作成のサポートをしていただける方を募集しています。
○オリジナル教材の作成や公表に興味のある方
○SDGsを学んでいて子どもにSDGsを伝えたい大学生
○日本の子どもとの交流を望んでいる留学生・技能実習生
○日本語が話せる外国在住または日本在住の外国人の方
○外国の文化について実体験をもとに紹介していただける方
○SDGsの取組事例(個人・団体・企業)についてお話してくれる方
○外国現地の文化や風習についての質問に答えてくれる方
○教材を日本語から英語・中国語・韓国語に翻訳してくれる方
アジアの国代表メンバーになってもらえませんか?
◎アジア諸国のすべての国に日本語か英語が話せる現地メンバーを確保することを目指しています。子どもや会員からの質問があった場合に、会を通してメールやLINEで回答をお願いします。また、現地の治安情報などについてアドバイスを求めることがあります。
義務や職務は一切ありません。いつでもキャンセルできます。
会の運営に公的な資金は一切入っていません。報酬等をお支払いすることは難しい状況ですが、一緒に交流や教材研究を楽しみたい方は、下記フォームよりご連絡ください。