ラオスのビエンチャンにあるホワイホン職業訓練センターを訪れた。
豊かな緑に囲まれた施設の中には静かな時間が流れていた。そして、時折「ガタンカタン」という織機の音が響く。
工場と思われる建屋に入ると数名の女性が織機を使って生地を織っていた。手元で微妙に棒を調整しながら器用に作業をしている。伝統的な染織と縫製技術を学んでいるという。
併設される「トゥルー・カラー」というショップでは、天然染色のシルク生地やカバンや財布などの小物が売られていた。ラオスの豊かな自然と熟練の技術が生み出す芸術品とも呼べる作品に見とれる。素人目にもその緻密さには圧倒される。
40,000キープを支払って、部屋の隅に置かれていたモン族の民族パターンをあしらった小さなポーチを購入した。
1998年にラオスの女性を支援する日本のNGOによって設立され、3年間JICAによる援助を受けた。現在は自立してラオス労働福祉省の管轄のもとで運営されている。