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夏休み前に押さえたい「夏の受験勉強」を制する4つのポイント〔保存版〕
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勝負の夏がやって来ました。

世間ではよく「夏を制する者は受験を制す」と言われます。

夏休みに十分な時間を確保して計画的に学習を進めた者が力をつけて受験を勝ち抜くという意味でしょう。

これを成し遂げるためには夏休みを迎える前にその心構えをつくっておくことが必要です。

勝負の夏を迎える前に、「夏の受験勉強のポイント」を確認しましょう。

【1】夏休みまでに志望校を定めよう

夏の学習を充実させるためには、まずやる気の源になるモチベーション(動機付け)が重要になります。

その意味で、志望校が決まっていて、それに向かって「頑張るぞ」という心の準備ができていることは、学習面において大きなアドバンテージになります。

夏休みまでに、「○○高校合格のために全力投球するぞ」という覚悟を決めて、理想的なスタートを切りたいものです。

志望校は、今の時点のもので大丈夫です。安全圏の学校を選ぶのではなく、将来の夢や自分のやりたいことに照らして志望校を決めましょう。

志望校を決めることで勉強の道筋も描きやすくなり、自然に学習にも熱が入るようになります。

もし、これを読んでいるあなたが1年生や2年生であっても、志望校を決めておくことが望ましいことに変わりはありません。

モチベーションの源泉になるので、まだ自分の中で志望校が定まっていない人は、早めに志望校について考えてみましょう。

【2】「1,2年範囲の総復習」をする

「1,2年範囲の総復習」がとても重要になります。

その理由は、次の3つです。

「1,2年生の総復習」が大切な理由
① 夏休みが『まとまった時間』の取れる最後のチャンスであるから
② 1,2年範囲の基礎が、2学期以降の受験勉強をスムーズにする
③ この範囲の入試における出題割合が大きいこと

大きな復習チャンスのひとつであった「1学期の取組」(「新研究」や「整理と対策」など)は終わりました。1学期にどれだけ一生懸命に取り組めたか、今後、「頑張りに応じた成果」が表れるでしょう。

2学期は、また毎日の授業で新しいことを学びます。復習だけに多くの時間を割くことはできません。

冬休みは、期間が短く思ったほどまとまった時間はありません。冬休みを当てにしてすべきことを先延ばしにすると、ほぼ失敗します。

1,2年生範囲の基礎が固まっていないと2学期以降の授業や受験勉強で出会う長い文章への対応が難しくなります。特に、語彙(単語・熟語)や基本文は十分に復習したいところです。

英文中の未知語を最小限にとどめることが、ひとつの長文問題対策となります。

そして、3年生で学ぶ内容に比べて1,2年生範囲からの出題割合が非常に高いことも覚えておくべきポイントです。

このような理由から、受験生のみなさんにとって「1,2年生範囲の総復習」は夏の命題と言っても過言ではありません。

具体的に取り組む教材は、個人や学校により様々ですが、いくつもの教材に手を出すより1つか2つに絞ってそれを徹底的にやる方法が効果的でしょう。

例えば、サマーワークのようなものが宿題として課されることが多いと思いますが、これも立派な復習教材です。「新研究」(新学社)や「整理と対策」(明治図書)などの1,2年範囲の問題でも、効果的に復習ができます。

基礎がしっかりしている人(どのテストでも安定して8割得点できる人)は、応用問題を中心にした実戦に近い問題に慣れることをメインにした学習でもよいでしょう。

【3】タスクをリスト化して全体像をつかもう

タスクをリスト化して全体像をつかむことで、学習の見通しを立てましょう。

何か大きなことに取り組むときは、あらかじめ全体像を把握して、取組の方向性や見通しを確認することが大切です。

この見通しがしっかりしたものであれば、モチベーション(やる気)を保ちながら、集中力を持続させることができます。不安を払拭して、安定した気持ちで学習に臨めます。

自分が今どの位置にいて、どのペースでどこに向かっているかを把握している人は、むやみに不安になったり自暴自棄になったりすることはありません。

反対に、自分の弱点やすべきこと、何をどの程度すべきなのかということを把握することなしに、ただ闇雲に勉強してもほとんど力はつかないでしょう。自分が何をしているのか分からなくなり、不安感や無力感を感じて、ますますやる気がなくなるという悪循環に陥ってしまいます。

この「すべきこと(タスク)をすべて書き出して、内容を吟味したり、優先順位をつけたりしながら計画を立てる」というやり方は、みなさんが社会に出て仕事をするようになったときにも必ず必要になる重要なスキルです。

<具体的なリスト化の進め方>

まず、自分がしたいこと、する必要があると思うことをすべて箇条書きで書き出します。

教科で課された宿題も含め、全教科の「することリスト」を作成して全体量を把握します。

何をする必要があるのかここでじっくり考え、タスクに必要な時間とその優先度も勘案しながらもれなくリストアップすることが大切です。

それぞれの項目をどのくらいの時間で消化できそうか大まかな目標時間を定めます。

例えば、「1年生1学期範囲の基本英単語の総復習をする<2時間>」や「1年範囲の基本文プリント50文を覚える<3時間>」など。

自分でよく考えて時間設定することが大切です。時間を読む力にもつながります。

「重要熟語100語を20語ずつ覚える(30分×5回)」というように分割するのも良い方法です。

総復習には、その学年で使っていた教科書や副教材などの巻末まとめ(単語一覧・熟語一覧・基本文一覧など)が便利です。

総復習用のプリントが用意されていることもあるので、先生に相談するのも一策です。

必要な時間の全体量がつかめれば、1日に何時間勉強すれば収まるかが明らかになります。その数字をもとに1日の目標学習時間を割り出せばOKです。

時間と同時に優先度も考えます。自分にとって優先度が高いと思うタスクには☆印を付したり太字で記したりすることで判別しやすくしておきます。この優先度トリアージとでもいうべき作業も学習効率を高める上では欠かせません。

少し余裕を持たせ、始業式の1週間前にはすべてが終わる計画にします。多少のイレギュラーを吸収できる予備日を確保するためです。残した1週間をテスト対策(弱点補強や暗記作業)に当てます。

計画は必要に応じて途中で修正しても構いません。見通しより早めに片付くこともありますし、問題を解き進めるうちに新しい課題が生じることもあります。ときどき進み具合を見ながら調整しましょう。

【4】「学習成果」や「学習密度」も意識しよう

最後に、「学習時間」・「学習成果」・「学習密度」について。

今までの学習で身についている割合や目指す学校により個人差があるので一概には言えませんが、受験生であれば毎日6時間以上勉強する人も少なくありません。

「2時間×3セット」のように分割するなどして工夫しましょう。

注意しなければならないことは、時間数にこだわり過ぎて内容が薄くなっては効率が落ちるということです。自分の自由になる時間(学習に当てられる時間)や実際の学習時間がどれくらいあるのかを把握しておくことは、作戦を立てる上で有効です。

しかし、あくまで「何ができるようになったか(成果)」が大切なので、個々のタスクをできるだけ短時間で消化する意識を持ちしましょう。

時間で区切るのではなく、タスクで区切る方法が有効です。

「今日の午前中は3時間勉強する」ではなく「今日の午前中は、これとこれを済ませるところまでやる」という区切り方が、より効率的な方法と言えるでしょう。

「○○を○時間でやろう」という目標設定で、「予定より早く終わったから別に○○しよう」とか「予定より早く終わったから、自分の趣味に時間を使おう」というのが理想的です。

また、テレビやラジオをつけて「ながら勉強をする人」や手元にスマホを置いておき着信があるたびに返信しながら勉強する人と、「集中して机に向かう人」では学習密度に大きな差が出ます。

Aさんは、2時間かけて50の英単語と50の英熟語を覚えた。合計2時間の勉強をした。

B さんは、1時間かけて50の英単語と50の英熟語を覚えた。さらに1時間かけて漢字の復習
もした。Aさん同様、合計2時間の勉強をした。

この場合、勉強時間だけを見て「AさんがBさんよりたくさん勉強した」と言えるでしょうか。

もうおわかりだと思いますが、視点を「学習時間」ではなく「学習成果・学習量」におくべきです。

「正味」という言葉があります。「正味の少ない果物」というような使われ方をしますが、「正味の少ない勉強」は卒業しましょう。

<正味の少ない勉強になってしまうNGな勉強の例>
①スマホやタブレットの着信が邪魔になって集中が途切れる
②部屋が暑すぎたり寒すぎたりして勉強に集中できない
③ラジオやBGMを聞きながらの勉強する
④家族が見ているテレビの音やおしゃべりが気になる
⑤極度に疲れた状態や眠たい状態で集中できない

限られた時間を大切にしながら、どれだけ身になったかを大切にする「成果主義の勉強」を進めていきましょう。

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