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長期休暇の復習大作戦
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夏休みは、総復習の絶好のチャンス!

普段から一生懸命に勉強していても多少の取りこぼしはあるものです。そういう取りこぼしは、修復せずに放置すると虫歯のように積み重なって大きな穴になってしまいます。定期的に総復習して穴をふさぐ作業することで高い学習効率を保つことができます。普段に比べてまとまった時間を確保しやすい夏休みは、皆さんにとって「総復習」の絶好の機会と言えます。

まずは「することリスト」を作成する

普段に比べてまとまった時間を確保しやすい夏休みは、皆さんにとって「総復習」の絶好の機会と言えます。まず、自分が復習したいこと、する必要があると思うことをリストにして作戦を立てましょう。他教科で課された宿題も含め、全教科の「することリスト」を作り全体量を把握します。何をする必要があるのかここでじっくり考えて、もれなくリストアップすることがポイントです。

次に、それぞれの項目をどのくらいの時間で消化できそうかおおよその目標時間を定めます。例えば、「英語、1年生1学期範囲の英単語の総復習をする(2時間)」とか「1年範囲の基本文プリント50文を覚える(4時間)」という感じで。

よく考えて時間設定することが大切です(時間を読む力にもつながります)。「重要熟語100語を20語ずつ覚える(1時間×5回)」というように分割しても良いです。総復習は、その学年で使っていたワークや新研究の巻末(単語一覧・熟語一覧・基本文一覧など)が便利です。

必要な時間の全体量がつかめれば、1日に何時間勉強すれば収まるか見通しが立ちます。その数字をもとに毎日の目標時間を定めればOKです。どんな計画にも言えることですが、予備日を設定するなどして少し余裕を持たせて計画すると良いでしょう。また、必要に応じて途中で計画を修正しても構いません。見通しより早めに片付くこともありますし、問題を解き進めるうちに新しい課題が生じることもあります。進み具合を見ながら時々調整すると良いでしょう。

蛇足になりますが、この「すべきこと(タスク)をすべて書き出して、内容を吟味したり、優先順位をつけたりしながら計画を立てる」というやり方は、みんなが社会に出て仕事をするようになったときにも必ず必要になる基本のスキルです。普段の生活や行事などで複数の仕事を管理するときには、この方法でタスク管理をしましょう。

勉強時間は分割すると心理的負担が軽くなる

最後に、学習時間について。今までの学習で身についている割合や目指す学校により個人差があるので一概には言えませんが、1,2年生であれば毎日3時間以上、受験生であれば毎日6時間くらいから、すごく頑張る人になると9時間や10時間に達する人も出てきます。

「2時間×3セット」のように分割するなどして工夫しましょう。1日を朝の部、昼の部、夜の部の3部に分けて考えると頭が整理しやすくなります。6時間の勉強と考えると圧迫感があるものですが、「朝2時間、昼2時間、夜2時間の合計6時間」とイメージすれば無理なく勉強できそうに感じませんか。「今日は、夜は映画を見るから朝3時間と昼3時間でいこう」とか「今日は昼真は友達と約束があるから朝3時間と夜3時間でいこう」という感じにレイアウトできます。

勉強の時間数だけに執着するのもNG

1つ注意しなければならないことは、時間数にこだわり過ぎて内容が薄くなっては効率が落ちるということです。自分が自由になる時間(学習に当てられる時間)や実際の学習時間がどれくらいあるのかを把握しておくことは、作戦を立てる上で有効です。しかし、あくまで「何ができるようになったか」が大切なので、時間よりリストのタスクをできるだけ短時間で消化することを意識しましょう。

よって、時間で区切るのではなく、学習内容で区切りましょう。「午前中は3時間勉強する」ではなく「午前中は、これとこれを済ませるところまでやる」という区切り方が、より効率的な方法です。もっと良いのは、「AとBのプリントを○時間以内を目標に頑張る」という目標設定で、「予定時間より早く終わったからCのプリントも確認しよう」とか「予定時間より早く終わったから、音楽でも聴いてリラックスしよう」というのが理想的です。

テレビやラジオをつけて「ながら勉強をする人」や手元にスマホを置いておき「着信があるたびに返信しながら勉強する人」と、「集中して机に向かう人」では学習密度に雲泥の差があります。

Aさんは、音楽を聴きながら2時間で50個の英単語を覚えた。Bさんは、1時間で50個の英単語を覚え、余った時間で漢字の復習もした。合計1時間30分の勉強をした。この場合、勉強時間だけを見て「AさんがBさんよりたくさん勉強した」と言えるでしょうか。もうおわかりだと思いますが、視点を「学習時間」ではなく「学習成果・学習量」におくべきです。

「正味」という言葉があります。「正味の少ない果物」というような使われ方をしますが、「正味の少ない勉強」は卒業しましょう。限られた時間を大切にしながら、「成果主義(どれだけ身になったかを大切にする)の勉強」を進めていきましょう。

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