
黄金に輝くシュエダゴン・パゴダ〔ミャンマー/ヤンゴン〕
黄金に輝くシュエダゴン・パゴダ〔ミャンマー/ヤンゴン〕<Kids>
ミャンマーの旧首都であるヤンゴン。
長年にわたり軍事政権下にあったミャンマーが民主化へ大きく舵を切って以来、私は一度はこの地を訪れたいと願っていた。
そして2017年の夏、ついにその願いが実現することに。
街へ足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、イギリス植民地時代の面影を色濃く残すコロニアル調の建築物の数々だ。
壮麗な石造りの銀行、重厚なレンガ造りの裁判所、そして優雅な装飾が施された官庁の建物。そこに行き交う人々の姿や屋台の賑わいが混じり合い、東南アジア特有の活気が街の至るところに満ちていた。
アジアとヨーロッパが融合したような、不思議な雰囲気を醸し出すこの都市は、歴史と文化の入り混じる独特の魅力を放っていた。
そんなヤンゴンの街を進んでいると、突然、目の前に圧倒的な存在感を放つ巨大な仏塔が現れる。太陽の光を浴びてまばゆく輝くその姿は、まるで天から降り注ぐ黄金の光そのものだった。
そこには、祈りを捧げる無数の人々の姿があった。彼らの表情は真剣そのもので、手を合わせ、頭を垂れ、深い祈りを捧げている。こここそが、ミャンマー仏教の総本山、シュエダゴン・パゴダである。
この仏塔の頂上には、驚くべきことに76カラットもの巨大なダイヤモンドが飾られているという。そして、それだけではない。塔全体を覆うのは、8688枚もの黄金プレート。さらに、ダイヤモンドやルビー、サファイアなど、約7000粒に及ぶ宝石が贅沢に散りばめられ、パゴダはまるで夜空に輝く星々のごとく煌めいている。
タクシーの運転手が言うには、「ミャンマー人なら誰もが一生に一度は訪れたいと願う場所」だと言う。それほどまでに、この地は人々の信仰の中心にあるのだろう。
シュエダゴン・パゴダの歴史は、実に2500年以上も前にさかのぼる。伝説によると、当時インドを訪れたモン族の兄弟が、仏陀から聖なる髪の毛を授かり、それを持ち帰った。
そして、その貴重な聖髪をモン族の王に献上すると、王は敬虔な思いを込めて仏塔を建立し、そこに聖髪を納めた。これが、シュエダゴン・パゴダの始まりであるという。
その後、歴代の王たちはこの仏塔を崇拝し、何世代にもわたって改修を重ねながら、より荘厳な姿へと変貌させてきた。現在のように黄金に輝く姿になったのは、16世紀頃のことだと言われている。その後も信仰の対象として人々に愛され続け、巡礼者たちは後を絶たない。
パゴダの敷地内に足を踏み入れると、静寂と神聖な空気が漂っている。裸足になり、冷たい石畳を踏みしめながら進むと、目の前には黄金の仏塔がそびえ立つ。ミャンマー仏教の精神が凝縮されたこの場所では、人々が敬虔な気持ちで祈りを捧げ、平穏と幸福を願う。
空港のディスプレイで気づきハッとしたのだが、ヤンゴンという都市名は、漢字で「仰光」と書く。「光を仰ぐ」という名は、まさに敬虔な仏教徒が暮らすこの街にふさわしいものだと感じた。
黄金に輝くシュエダゴン・パゴダを見上げる瞬間、信仰とは何か、祈りとは何か、ということを考えさせられる。そして、古代から受け継がれるミャンマーの文化や人々の想いに思いを馳せずにはいられない。
このままずっと平和なミャンマーでありますように。
黄金に輝くシュエダゴン・パゴダ〔ミャンマー/ヤンゴン〕<Kids>
<Kids>はキッズと読むよ。「子ども」という意味。大人の文章はちょっと固くて読みにくいよね。<Kids>の表示がある文章は、小学生や中学生でも読みやすい文章にしているよ。これからキッズのみんなに読んでほしい記事をたくさん書こうと思ってるからときどき遊びに来てね。検索窓に<Kids>または<キッズ>と入れてキッズ向けの記事を探してね。くまの先生より
長いあいだ軍事政権だったミャンマーが、民主化へと進み始めた。
それを知ったときから、「いつか行ってみたい!」とずっと思っていたんだ。
そしてついに、2017年の夏。その夢が叶うことになった!
ミャンマーのヤンゴンに足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは、昔ながらのヨーロッパ風の建物。
石造りの銀行やレンガ造りの裁判所、豪華な装飾のある官庁の建物。そんな歴史ある建物と、東南アジアのにぎやかな市場や屋台の風景が混ざり合い、なんとも不思議な雰囲気を作り出している。
そんなヤンゴンの街を進んでいくと、突然、目の前にものすごい光景が広がった。
「うわぁ…!」
太陽の光を浴びて、まばゆく輝く巨大な仏塔が現れたんだ!それが、ミャンマー仏教の総本山、シュエダゴン・パゴダ。
ここではたくさんの人が手を合わせて、静かに祈りを捧げていた。その真剣な表情からは、シュエダゴン・パゴダがどれほど大切な場所なのかが伝わってくる。
驚くのは、その美しさ!
仏塔の頂上には、なんと76カラットもの大きなダイヤモンドが輝いている。そして、仏塔全体を覆っているのは8688枚の黄金プレート!さらには、ダイヤモンド、ルビー、サファイアなど約7000もの宝石が散りばめられていて、まるで夜空に輝く星のよう。
「ミャンマー人なら、一生に一度はここに来たいと思うはずだよ。」
タクシーの運転手さんがそう話してくれた。ミャンマーの人々にとって、シュエダゴン・パゴダは特別な場所なんだね。
この仏塔の歴史は2500年以上も前にさかのぼる。
伝説によると、昔、インドを訪れたモン族の兄弟が、仏陀から聖なる髪の毛をもらい、それをミャンマーへ持ち帰った。そして、それを納めるために建てられたのが、シュエダゴン・パゴダの始まりだと言われている。
それ以来、たくさんの王様たちがこの仏塔を大切にし、少しずつ修復や改修を重ねながら、今のように黄金に輝く姿になったのは16世紀ごろ。それからも多くの巡礼者が訪れ、今もなお信仰の中心であり続けているんだ。
パゴダの敷地に入ると、あたりはしんと静まりかえり、なんとも神聖な雰囲気。
裸足になって、ひんやりとした石畳を踏みしめながら進むと、目の前には黄金の仏塔がそびえ立つ。ここで人々は祈りを捧げ、心の平穏や幸福を願うんだ。
そういえば、空港の案内板を見たときに気づいたんだけど、「ヤンゴン」って漢字で書くと「仰光」なんだって。「光を仰ぐ」という名前は、まさにこの街にぴったりだなぁと思った。なんかすごくカッコよくない?
黄金に輝くシュエダゴン・パゴダを見上げていると、「信仰ってなんだろう?」、「祈るってどういうことだろう?」と、ふと考えさせられる。
そして、古くから大切に受け継がれてきたミャンマーの文化や、人々の想いに思いを馳せずにはいられなかった。
このままずっと平和なミャンマーでありますように。