
シネマトバトル・ワールド・コンテスト(CWC)の協力者探し・教材の素材収集・命の洗濯を主な目的とした約2週間のアジア1人旅の記録です。前半はベトナム中部のダナン・ホイアン・フエ、後半はタイのバンコク。
20代の頃にホーチミンを訪れて以来の訪越、中部地方は初訪問。今年もお便りを頂ければリアルタイムでブログに反映します。
<素材収集の視点>
・旅の中で教材化につながるような素材を収集する。
・写真はフォトランゲージとして、雑貨や工芸品はモノランゲージとして教材化する。
・異国の不思議や感動を子どもに伝え、子どもの興味関心をグローバライズする。
・考える足掛かり、気づくための足掛かりになるような教材を意識する。
1.本日の日記、2.旅のスナップ、3.旅メモ、の3項目でお届けします。
ご質問などございましたらお気軽に記事下のフォームよりどうぞ。
1.本日の日記 *活動・感想・気づき*
ピンクガネーシャ寺院へ
午前5時起床。身支度を整えて外へ。
外は、まだ薄暗く、なぜか木に集まった鳥の声がチュンチュンとうるさいくらいに鳴り響いている。うろついている数匹の犬を横目にGrab配車の車を待つ。Grabでは、配車を依頼した時点で車種や色も表示される。黒のアルティスが来るはずが「あと5分」の表示がもう15分も固まっている。
出発20分前にはバスターミナルに着くよう言われていたので、少し焦り始めた。
思い切って50メートルほど歩いて大通りに出ると、幸いバイクタクシーが1台だけ止まっていた。声をかけると料金は40バーツ。胸を撫で下ろし、後ろへまたがる。
初めてGrabの配車をキャンセルした。まもなく返金の通知が届いた。
バスターミナルまでは10分ほど。昨夕確認しておいたC棟に入ると市場の競りのように威勢のいい呼び込みの声が飛び交っている。
改札機は稼働していないようだったので素通りしてバスの並ぶ広場へ。
しかし案内表示がタイ語ばかりで要領を得ない。係員らしきおじさんに確認すると、チケットの「C127-C128」は座席ではなく乗り場の番号だと教えてくれた。
珍しくChatGPTの情報は違っていたらしい。自信満々で案内してくれてたのに…。
目の前に止まっていたバスに乗ろうとしたら、おじさんが「No, No」と首を振り、チケットにある「6:30」を指差す。どうも乗ろうとしたミニバスは先発便だったらしい。
脇のベンチで待っていると新しいバスが入ってきて、ようやく手招きされた。乗車前に「チャチュンサオ?」と確認される。頷いて乗り込むと、運転手にも「チャチュンサオ?」と確認される。確認に余念がない。
車内は予想外にキレイで各シートにはエアコン送風口まで付いていた。快適そうでまた安心。
定刻を迎えると、ミニバスは静かに走り出した。
ブロロローンというエンジン音を予想していたが、「ウィーン」という低いモーター音。どうやら電気バスらしい。パワーは大丈夫かと思ったりもしたが、バスはキビキビと加速していき、車窓にはバンスー駅やスカイタワーが流れていった。
外を眺めるうちに、8時になろうとしていた。無事にチャチューサオのバスターミナルへ到着。
スナックや軽食を売る小さな店があった。サンドイッチが美味そうだった。
次はソンテウに乗り換え。事前に「寺院行きのソンテウは白にブルーのライン」と予習していた。それと思われる車がちょっと離れたところに停まっていたので近づくと運転手が「ピンクガネーシャ、40バーツ」と声をかけてきた。
Yes!と返し紙幣を支払うと彼はGoogle翻訳で「15分で出発します」と日本語を示した。一言しか発していないのに日本人と見抜かれたのは、この寺院を訪れる日本人が多いということか。少し不思議に思った。
ソンテウに揺られること30分ほどで、いよいよ寺院に到着。
ピンクガネーシャ現る
土産物屋をのぞきながら参道を進む。
やがて巨大なピンクの背中が見えてきた。
近づくにつれてその姿は大きくなり、正面に立ったときにはかなりの迫力に。柔らかな笑みを浮かべながらも、どこか人を圧する迫力を秘めている。
足元のカラフルなネズミ像の耳に、人々が願い事をささやいている。自分もネズミの片耳をふさぎながら願いを伝える。
境内を散策して驚いた。いろいろなアニメキャラクターの像が至る所に立っている。ドラえもん、のび太、しずかちゃん、スネ夫、ジャイアン。さらに悟空、ミッキーマウス、一休さん、スーパーマン、そしてピカチュウ。
見たこともないキャラも混ざっていたりして、ここが「信仰の場」なのか「テーマパーク」なのか不思議に感じるほどだった。子どもを楽しませるための工夫、あるいは信仰とアニメを結びつけて参拝者を楽しませる意図があるのかも知れない。いずれにしても、この自由さというかカオスのような雰囲気が面白いと感じた。
生徒に向けた小話のネタにはちょうどいい。
日本人夫婦に声をかけられたりもした。やはり日本人は日本人を認識できるのか。
奥さんが「すみません、ガネーシャ寺院の入り口はどちらですか?」と尋ねてきた。「道沿いにまっすぐ行けばいいですよ」と返しつつ、内心、あの怪しいアニメキャラを見てどう思うかなと心配になる。
一通り境内を巡ったあと、敷地内のCafe Amazonへ。冷房の効いた店内でラテをすすり、持参したホテルの手拭きタオルで汗を拭う。
ピンクガネーシャの迫力には驚いたが、それにしても予想外に面白いものを見たなぁ…。
バス乗り場へ移動する途中、おみくじマシンらしきものを発見。なんか面白そうな感じなので10バーツ硬貨を投入。
ChatGPTに内容を訳してもらう。う~ん、中吉、まあまあか。
帰路に着く
10時50分、再びソンテウでバスターミナルへ戻る。田園風景が気持ちいい。
出発地のモーチット行きの次便は午後3時と告げられたが、さすがにここで3時間待ちはつらい。
代わりに、エカマイ行きなら12時30分発がまだ空いていると聞き、迷わずチケットを購入した。これなら待ち時間は約1時間。昼食とコーヒーでちょうどよいくらいだ。
またまたCafe Amazonでドリンクを買い、通り沿いのレストランへ。料理のイラストを指差して「Beef or Pork?」と聞くが、店員は「モー、モー」と繰り返すのみ。牛肉のことだろうと思ったら、出てきたのは豚肉の炒め物だった。
どうやら豚肉を「モー」と呼ぶらしい。紛らわしいな。じゃあ、牛肉は何と呼ぶのだろうか。これがもし「ブー」だったとしたら話としては傑作なんだか…、などとつまらないことを考えているうちに出発の30分前。
さあ、そろそろ戻ろう。
手を拭きたいが、テーブルにはナプキンが見当たらない。仕方なく、先ほどのCafe Amazonのカップに巻かれていた露受け用の紙ナプキンをはがして手を拭く。
ついでに額の汗もぬぐうと、思いがけずひんやりして気持ちよかった。
12時30分、定刻通りにミニバスはターミナルを出発。車は再びバンコクへ向けて走り出した。
教材としての切り口を考えながらメモを記しているうちにエカマイのバスターミナルに到着。
バスターミナルのすぐ脇にBTSスカイトレインのエカマイ駅がある。宿があるモーチットまではスカイトレインで移動。
ピンクガネーシャ寺院への小旅行はこうして幕を閉じた。
2.旅のスナップ *本日撮影した写真から*
◆ピンクガネーシャ<The powerful and impressive Pink Ganesha>
迫力満点のピンクガネーシャ。
◆本日の写真プラスα<More Scenes from Today>
超リアルな僧侶、美しいカラフルな菩薩、おやつなど。
3.旅メモ *今後また同じ場所を旅する自分や誰かのために*
○ピンクガネーシャ寺院(ワット・サマーン・ラッタナーラーム)<Pink Ganesha Temple (Wat Saman Rattanaram)>
名 称:ワット・サマーン・ラッタナーラーム(Wat Saman Rattanaram)
所在地:チャチューンサオ県〔バンコクから東へ約80km・車で1.5〜2時間〕
バンコクから日帰りで行けるパワースポット。巨大なピンク色のガネーシャ像で有名。境内は広く、タイの伝統的な仏像もたくさんあるが、ドラえもんやミッキーマウスなど世界のキャラクター像が並んでいるユニークな雰囲気。家族連れでも楽しめそう。
観光地であると同時に、タイ人にとっては信仰の場。特に商売繁盛や願いを早く叶えてくれるご利益があると信じられている。観光客だけでなく地元の人も多く参拝に訪れる。
荘厳な雰囲気というよりは、遊園地やテーマパークのような賑やかさもあるのが大きな特徴。特に「願いが早く叶う」と信じられているので、タイ人の間でも人気。
○ピンクガネーシャ像
・大きさは、高さ約16m、横幅約24m
・横たわった姿勢のガネーシャ像としては世界最大級
・一般的なガネーシャ像は灰色や金色が多いが、この像はピンク色
・「前向きなエネルギー・愛・慈悲」を象徴している
・足元には多数のネズミの像。ネズミはガネーシャの遣いで、耳元に願いをささやくとガネーシャに願いを届けてくれるとされる。
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