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表現力をみがく活動「私は写真家」と「英語科フォトコンテスト」
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芸術の秋、写真家になって写真を撮り、お互いの作品を共有して楽しむ活動です。

いろいろな角度から「表現力」に挑むことで、表現することの楽しさや喜びに気づかせ、よりスムーズなコミニケーションにつなげていくことをねらいます。

今回は、「子どもが表現することの魅力や面白さを実感でき、かつ表現力向上&表現意欲向上につながる活動」をご紹介します。

そもそも、表現力とは何でしょうか。

表現力とは、文字通り、感じたことや考えたことをいろいろな方法で「表す力」のことですよね。

表情、言語、ジェスチャー、音楽など、いろいろな方法があります。芸術家は、究極の表現者ともいえるでしょう。

そこで、写真家になって写真を撮り、お互いに作品を共有して楽しむ活動を企画しました。

作品を通して思いや感情が共有され、子どもたちは表現することの楽しさや友だちの思いを知ることの面白さを実感するでしょう。そうなれば、語学を学ぶモチベーションアップにもつながります。

写真家になって「渾身の一枚」を発表しよう

【リードプリントで生徒に向けた文】

世の中には、表現のプロがたくさんいます。彼ら芸術家たちは、思い思いの方法で表現します。

作曲家、演奏家、画家、建築家、噺家、写真家、いろいろな芸術家がいますが、今回は「世界に名をはせる写真家」になり、自分を表現してみましょう。あなたの撮った写真が世界の人々の心を動かします。

自分はどんな人間であり、どんな感性を持っていて、どんな人生を生きているのか。何が好きで、何に感動して、何に幸福感を感じるのか。写真という作品を通して自己表現をすることが今回のミッションです。

芸術を自己表現の手段と考えたら、創作意欲がわいてきませんか。芸術の秋を楽しみましょう。

リードプリントのイメージ

「私はシリーズ」の中でも写真をテーマにした変わり種です。

写真家になって「英語科フォトコンテスト」に挑戦しよう

「私は写真家」を発展させた上位企画です。

「私は写真家」の活動で創作した作品を出品して、コンテスト形式で競う活動です。

文化祭や授業参観など、人が集まる行事の中に企画として位置づけることで、より多くの人に対してアプローチできるので、生徒のモチベーションも高まります。

コンテストにテーマを設定することで、子どもたちは個人の感じ方の違いを感じとり、人間が持つ心の多様性を理解することにもつなげることができるでしょう。

つまり、楽しみながら「みんな違って、みんないい」を実感できる活動となり得ます。

写真には、人の心を動かす大きな力があります。写真コンテストは、「自分の作品をつくること、表現すること」の喜び、そして「他者の作品を鑑賞して楽しむこと」のわくわく感の両方を楽しめる、一粒で二度おいしい活動と言えます。

「英語科フォトコンテスト」の作品募集ポスター

同じポスターをいくつか並べて掲示してもOK。それらしい雰囲気になります。

「英語科フォトコンテスト」の提案文書のイメージ

今回は、文化祭の中の一教科企画として位置づけています。

生徒はもちろん、先生方にも全員参加を求めます。

フォトコンテストのテーマ設定について

フォトコンテストは、テーマのカバーする範囲によって作品作りの難易度が変わります。

初めての場合(先生にとって、または学校にとって)は、広いテーマがおすすめです。

例えば、「LOVE(愛)」や「HAPINESS(幸福)」などがおすすめのテーマです。

「大切なもの」や「美しいもの」もおすすめです。見る人にとって撮影者の思いがくみ取りやすいテーマとも言えるでしょう。

それでは、「私の見つけた秋」というテーマはどうでしょうか。

一見、簡単そうにも見えますが、これはかなり範囲を狭めたテーマで、子どもには少し難しいテーマになると思います。

テーマを決めるのが教師主導の場合は、子どもの実態を勘案しながら設定できます。

しかし、生徒会の企画などで生徒がテーマ決定する場合は、注意が必要になります。テーマの範囲があまり狭くならないように教師がアドバイスする必要があるでしょう。

一方で、あえて少し難しいテーマに挑戦するやり方も考えられます。

まだ試したことはありませんが、いつかやってみたいテーマがSDGsです。

SDGs全体をテーマにする、またはSDGsのいずれかのゴールをテーマにする、またはSDGsのいくつかのゴールをテーマにすることが考えられます。

日頃からSDGsを取り入れた教育活動を実践している学校であれば、こういうテーマ設定もありかなと思います。

難易度は高めですが、やり方によってはかなり深みのあるフォトコンテストになりそうです。

思考力や判断力と同様に求められている「表現力」の強化につながる

自分の思いを伝えることはとても楽しいことです。

でも十分な「表現力」がなく、思いが伝わらないことも多々あります。

思いや感情はあるものの、それらを表現することが苦手な子どもも少なくありません。

日本には「沈黙は金、雄弁は銀」という言葉があります。感情をストレートに表現することが必ずしも歓迎されないことを、子どもたちは体験的に学んできたのでしょう。

たくさんのトレーニングを積んで思いを伝える力がつくと、それが自信を持って行動するパワーになります。

学校では、あらゆる「表現の場」が設定されています。

毎日のあいさつに始まり、語学、音楽、美術、技術、家庭、図画工作、学級会など。このような場面で表現の楽しさや大切さを実感できるようにすることが肝要です。そのための仕掛けや工夫も必要になるでしょう。

英語の授業では、文章で表現(speak,write)することが圧倒的に多いです。「話す力」や「書く力」は生きていくうえでとても重要な力になります。

伝わらないときには、ジェスチャーやイラストを用いることも必要ですし、表情や語調も大切です。そして、伝わったときの喜びが、また新しい学びへの原動力になったりもします。

私は、英語は素直に気持ちを表現しやすく、また人と人の距離を縮める言語だと考えています。伝え合うこと(コミニケーション)の訓練をするにはピッタリの教科だと言えるでしょう。

今回は、子どもが表現することの魅力や面白さを実感でき、かつ表現力アップにつながる「私は写真家」(英語科フォトコンテスト)を紹介しました。

ぜひ、チャレンジしてみてください。学校での楽しい会話や子どもたちの笑顔が増幅されることと思います。

実際に写真を掲示している様子です。

教材ダウンロード DOWNLOAD

「私は写真家」と「英語科フォトコンテスト」の教材セットをダウンロード〔ZIPファイル〕

リードプリント、ポスター、提案文書、出品票などすべてそろっています。

実施した際には、取組の様子などフィードバックを頂ければ幸いです。

【他の「私はシリーズ」もご覧ください】

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