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くり返し復習させたい表現や文法の問題をカード化した「復習カード」
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「復習カード」とは

帯活動向けの教材として、基本的な事項を一問一答形式のカードにしたもので、表紙は同一、裏面に問題と答えを併記できます。

カードを見ながら出題して、相手が正解したらカードを与える、というのが基本的な使い方です。

通常の帯活動で使う紙ベースのBECS(➡BECSとは)をそのままカードにしたものですが、カード化することでカードのやり取りという「動き」が生じるので活動がよりコミュニカティブになる点と、活動後にラッキーカードやラッキーナンバーの選出などのお楽しみ要素を加えやすくなる点がメリットと言えます。

また、小学生や中学1年生にとってはカードのゲット感もモチベーション強化の一助になるでしょう。

英語の授業に限らず、教室の中を自由に動くような活動は平坦な授業に「変化」を与えることになるのでおすすめです。授業冒頭での帯活動はもちろん、中盤・終末での集中力の撹拌にも効果的です。

使用頻度の高いカードはラミネート加工することで耐久性を強化できます。

「復習カード」の教材データ

<用紙種類> エーワンのマルチカード(標準、または厚め)
※ラミネートしない場合など、一時的な使用の場合はA4紙に印刷してはさみでカットも可。

<教材サイズ> 名刺カードサイズ

<所要時間>
使い方によりますが、帯活動なら5分から10分。作製については、50枚程度のカードの印刷と切り取りは30分程度。ラミネートする場合はプラス30分程度。

<作成のポイント>
○カードを印刷するときに用紙の向きを間違わないように注意が必要。

○教材として日常的に使っていくのであればラミネート加工をおすすめします。使用頻度にもよりますが数年間は使えます。耐久性の高い150μフィルムがおすすめです。

<フォントについて>
カード表面(表紙面)は画像を使っています。

カード裏面(情報面)には〔Segoe UI Symbol(★部), まーと中細丸ゴシック, TT-JTCウインZ5N, UD デジタル 教科書体 NK-R, DFP新細丸ゴシック体〕の5つのフォントを使っています。該当フォントが入っていない場合は、お好みのものに置き換えてください。

ダウンロードしたワードファイルで、デザインが崩れる場合は、置き換えられたフォントのサイズが影響している場合がほとんどです。一度、文字部分をすべて消してみると本来の枠の状態になります。そこから小さめのフォントサイズから試していけばOKです。

<使い方の例>
 ●帯活動で「カードをやり取りする活動」を行う
 ●
帰学活などで「1日に○枚」というように枚数を決めて全体で復習する
 ●教室などに置いておき、休み時間に自由に遊ばせる
 ●教室にブランクカードとポストを設置しておき、自由に問題を募る
 ●テスト前に生徒に予想問題をつくらせる
 ●復習カードにある問題をリストにして配布する。または、カードの問題面をそのまま印刷して配布してもOK。

「復習カード」のイメージ

「復習カード」表面の画像

「復習カード」問題面の画像

問題面は、上に問題、下に正解としています。

問題番号は、問題の管理はもちろん、活動後にラッキー・ナンバーを宣言する場合などにも便利です。

「テンプレート枠」に問題を入力、または印刷した「テンプレート枠」に手書きで問題を記入する

テンプレート枠に書き込み或いは入力すれば簡単にカードを追加できます。

テンプレート枠の使い方として、①先生がテンプレート枠に新たに問題を入力して印刷うする、②手書き用テンプレート枠を厚手の紙に印刷して手書きで問題を書き込む、③先生が印刷した手書き用テンプレート枠に生徒が問題を書き込む、などが考えられます。

手書き記入用のテンプレート枠画像
手書き用のテンプレート枠はこんな感じです。

試験勉強の一環として、それぞれの生徒に数問の予想問題を書かせ、生徒の自作問題でカード活動することもできます。

問題を自作することはクリエイティブな活動なので生徒の積極的な取り組みが期待できます。

この場合、事前に教師が不適切な問題がないか確認するなどの注意点はあります。

「問題セット」をつくる

この記事で紹介する「問題セット」は、ごく基本的な語彙(英語・意味・スペリング)を扱った中1の前半から使えるレベルの問題を集めています。

カード枚数が90枚なので30人クラスであればひとりに3枚配布できます。

新たに問題セットを作成したら改めてアップします。

帯活動で長期間使い続ける場合は、定着した問題は個別に抜いたり、また苦手な問題の類題を追加したりして調整します。既習問題だけではなく、進行中の学習内容を混ぜることも考えられます。

A4紙に10枚のカードが印刷できるので、問題を10問ごと、20問ごとにグルーピングしておき、必要に応じてそれらを組み合わせて「問題セット」を作っておくと、次回利用時に便利です。

自分が使っている「問題セット」にどんな問題を使っているか把握するためにエクセルなどで問題一覧を作成しておくと管理がしやすくなります。

エクセルによる問題一覧の画像
ここでは、通し番号、第1カテゴリ、第2カテゴリ、カテゴリ内番号、問題、答え(正解)でまとめています。クリックすれば、このエクセル・ファイルをダウンロードできます。

ちなみに、この記事でアップしている問題セットの中身は以下の通りです。

<4項目の合計90問を1つの「問題セット」にしています>
○name-three(3つ挙げて)=20問
○How do you spell~?(どうつづる?)=40問(曜日・月・国名)
○How do you say~?(どういう?)=25問(基本動詞表現25)
○基本文英訳=5問(三単現s)

➡90問のリスト(エクセル)

「問題セット」の問題と答えの一覧を生徒に配布して、家庭で復習させるのも効果的です。また、「問題セット」ごとにすべてをPDFで合体させておくと一気に印刷できるので便利です。

教室内を自由に動きながら復習問題を出題し合いより多くのカード取得を目指す活動(Review Card Hunting)

復習カードを使った定番の活動を紹介しておきます。

手軽に実施が可能で復習効率の高い活動なので、まずこの活動からお試しになってはかがでしょうか。

復習問題を出し合いながらカードを交換する活動を「復活(復習活動)」(Review Card Hunting)と呼んでいます。生徒の食いつきもいい活動です。

<復活(復習活動)の手順>

まずカード配布します。時間に余裕があれば授業開始前に配布してもOK。クラスの生徒の中からカード配布係を決めておくと何かと便利です。

カードは全員に同数ずつ配ります。例えば、80枚の人物カードがあり40名のクラスなら1人につき2枚ずつ配ります。20名のクラスなら3枚か4枚ずつです。

カードがなくなった生徒に補充するために、先生の手元に少し数枚残る程度がよいです。

教室内を自由に歩きながら互いにカードに書かれた問題を出し合います。

このとき、相手が正解したらカードを渡し、自分が正解したらカードをもらえます。

活動の時間は、3人から5人の友だちと問題を出し合える3分ぐらいがベストでしょう。生徒の手持ちのカードが2枚であれば2分でもOK。

カードがなくなったときは、教師のところに来て簡単な問題に正解すれば新たに1枚カードを得られるようにします。

活動が終了したら、Did you enjoy card-hunting?, How many cards do you have?などとたずねながらふり返ります。

抽選アプリなどを利用して「本日のラッキーカード」を表示してもOK。カードの番号を利用してラッキー・ナンバーを抽選します。「授業や行事で重宝する抽選ソフトの紹介」もあわせてご覧ください。

ラッキー・ナンバーの保持者にはスタンプを押すなどします。スタンプを一定数集めることで得られる特典を用意するとさらに盛り上がります。

アプリが面倒であれば、前もって当たり番号を書いた紙を封筒に入れておくという古典的な抽選方法もあります。

当たりの生徒にカードの問題を紹介させるなどしても面白いです。

1つ注意点があります。

出題者が問題を読めるか事前に丁寧に確認することです。

Name ~, How do you say ~?, How do you spell ~? などの質問の型を確認します。日頃のクラスルーム・イングリッシュで使えば生徒はすぐに慣れます。

例えば、「How do you spell Wednesday?」という問題であれば、Wednesdayが発音できないと出題できません。

活動の直前に自分の「Now check your cards. If you have any questions, ask me now.」と呼びかけ、30秒ほど時間を取ります。自分の問題の中に読めない語句がある生徒には、その語句を指さしながら「How do you read (pronounce) this word?」などと質問させます。

席の近い生徒同士で確認させてもOK。

英語が苦手な生徒であっても、手持ちのカードの出題に不安がなければ、安心して活動に取り組めます。

何度かするうちに「Do you want to challenge fukkatsu (Review Card Hunting) today?」と聞くとほとんどの生徒が「Yes!!」と応えるようになります。

基礎基本を問う「復習カード」に対して、応用問題を扱った「チャレンジ・カード」の表紙

「復習カード」の表紙とは別に「チャレンジ・カード」の表紙を用意しました。

応用問題や難易度の高い問題を別表紙にして混ぜることで、ゲーム性が増して生徒のモチベーションを刺激することをねらったものです。

チャレンジ・カードの表紙画像
「復習カード」は、復習定着のための問題が中心で、一定以上の難易度になると帯活動が成立しにくくなることがあると思います。

基礎基本の復習では、成績上位層の生徒ほどマンネリ化が早いものですが、そういった生徒にとっても手応えのあるような問題を一部に混ぜることも考えられます。

スゴロクなどでは、Aマスは基礎・基本レベルの「復習カード」、Bマスは応用レベルの「チャレンジ・カード」というように設定することもできます。(➡AB標準版紹介

教材をダウンロードする DOWNROAD

「復習カード」表紙面をダウンロードする〔PDF〕

「復習カード」問題面〔入力用〕をダウンロードする〔WORD〕

「復習カード」問題面〔手書用〕をダウンロードする〔PDF〕

「チャレンジカード」表紙面をダウンロードする〔PDF〕

「問題管理用エクセルファイル」をダウンロードする〔EXCEL〕

名刺カード用紙(マルチカード)とラミネートフィルムの選び方
紙とラミネートフィルムの厚みの組み合わせによりカード教材の耐久性が決まります。ラミネート加工を施すことで飛躍的に耐久性が高まります。
薄手のラミネートフィルム(100μ)を使用した場合でも、毎週数回の使用で1年間は使えます。厚手のラミネートフィルム(150μ)を使えばさらに長持ちします。ただ、厚みが増します。
おすすめは、標準の厚みの紙(カード)と150μフィルムの組み合わせです。
■エーワン・マルチカード
■アイリスオーヤマ・ラミネートフィルム
ダウンロードの注意点
pdfファイルをダウンロードする場合
フォントの有無に関係なくデザイン正しく表示されますが、編集はできません。pdfファイルで仕上がりデザインのイメージを確認して、編集が必要な場合はwordファイルをダウンロードして編集してください。
wordファイルをダウンロードする場合
お手持ちのPCに該当wordファイルに使用されているフォントがインストールされていない場合、開いたときに文書内のデザインが崩れて表示されますが、正しく表示されていないフォントを変更することでデザインの崩れを修正できます。お好みのフォントに置き換えてご利用ください。

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