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【プロンプト:学習支援】ChatGPTの音声モードによる「音読」の自己トレーニング
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<AI活用>カテゴリでは、ChatGPTのプロンプトの共有を進め、教材作成や学校業務の効率化を目指します

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自己トレーニングで音読をブラッシュアップするためのプロンプト

古今東西、英語における音読練習は基本トレーニングのひとつであり非常に重要な部分であることは論を待ちません。

音読をブラッシュアップするために音読のチェックをしてもらうためのプロンプトを紹介します。

生徒が家庭で音読のトレーニングをする場面を想定しています。

自分の音読をAIに聞いてもらい、不正確な発音などを指摘の上、減点方式で採点、最後に総括をしてもらいます。

プロンプトは以下の通りです。

音読のチェックと総括をするプロンプト

[プロンプト]

◆下の英文を私が音読するので正しく読めているかチェックして採点してください。

<英文>
Dear friends,
Here are pictures of my friend and me. We do many things after school.
I am in the first picture. I am working as a volunteer. I am reading a book with a child. She is lovely.
My friend, Kevin, is in the next two pictures. In one picture, he is throwing a football. In the other picture, he is running a sprint. He is on the football team in the fall. In the spring, he is on the track and field team. He likes sports.
What do you do after school in Japan? Please send an e-mail to me.
Your friend,
Lisa

<ルール>
・途中でつまずいたら1回ごとに【2】点減点します。
・単語の発音が不正確だった場合、1回につき【2】点減点します。
・その他、読まれない単語や文があった場合なども、必要に応じて適宜判断して減点してください。
・【20】点満点です。
・0点から9点までを"C"、10点から14点までを"B"、15点から17点までを"A"、18点から20点を"A+"と判定します。
・最後に、スコアとABC判定を示し、アドバイスと共に総括してください。
・総括の際、発音が誤り・曖昧・不明瞭だった単語は、一部紹介ではなく、すべて明示してください。
・私の「始めます」の合図でスタートします。

[レスポンス]

ChatGPT: 了解しました!「始めます」の合図で音読してください。しっかりチェックして採点し、アドバイスもお伝えします。準備ができたらどうぞ!

学習者: 「始めます」

ChatGPT: どうぞ、始めてください。

学習者:(英文を読む)

ChatGPT: 音読お疲れ様でした!全体的にとてもよく読めていました。発音もクリアで、文の流れも自然でした。ただ、「in the next two pictures」の部分が少し不自然に聞こえました。「two」を強調するともっと良くなるでしょう。あと、「email」は「e-mail」と区切って発音するとさらに良いです。では、採点結果です。

スコア: 18点

判定: A+

とても良い読み方でした!もう少し発音に注意すればさらに完璧です。良い練習を続けてください

三省堂NEW CROWN1の一部を普通に読んでみました。

結構、細かい部分を指摘してきます。

2回目は、わざとカタカナ読みで音読して、さらに3か所の単語を別単語で読んでみました。

わざとカタカナ発音で単語も読み間違えた場合のレスポンス

[レスポンス]

スコア: 14点

判定: B

音読お疲れ様でした!全体的に良く読めていましたが、いくつか修正点があります。

曖昧だった語:

throwing(スローイング)
→ 「th」の発音が少し弱く、「s」に近い音になっていました。「th」の音を意識すると良いです。

sprint(スプリント)
→ 「sp」の発音がやや不明瞭で、「プリント」に近く聞こえました。「s」と「p」の区別を意識しましょう。

track and field(トラック・アンド・フィールド)
→ 「and」の部分が速くなりすぎて、「trac'n field」のように聞こえました。単語ごとに区切って発音するとより明瞭になります。

volunteer(ボランティア)
→ 「eer」の部分が少し弱く、「ボランティア」と日本語っぽくなっていました。「ヴォランティアー」と伸ばす意識で読むと良いです。

e-mail(イーメール)
→ 「e」の音が弱くなり、「mail」に引っ張られていました。「イーメール」としっかり区切って発音するとより明確になります。

「before school」と「after school」を間違えた部分がありましたね。また、「ping pong team」ではなく「football team」です。発音は全体的に良かったです。修正すべき部分を意識すれば、さらに上達すると思います。引き続き頑張ってください!

かなりいい加減な読み方をしましたが、意外にも「全体的によく読めていました」の評価。

単語の読み間違いについては2か所は指摘されましたが、「the first picture」を「the second picture」と読んだ点は、スルーしています(書き起こしを確認するとしっかり「the second picture」と認識はされているようでした)。

かなり好意的な、というか易しめの評価です。学習者のやる気を削がないように忖度しているのでしょうか。

<結論>精度は低めで大きな期待はできないが、ある程度は使える

20回以上試しましたが、5つの単語を別単語に置き換えた場合、AIがその全てを完璧に指摘することは一度もできませんでした。

別の英文や別のプロンプトでも50回程いろいろと試してみましたが、「音読」チェックの精度はそれほど高くはなりませんでした。

また、発音についての修正や説明がカタカナになってしまう現象がたびたび生じます。こうなると、生徒は、実際にどう発音を修正してよいかつかめないでしょう。

ただ、部分的にでも読み間違えを修正してくれることで一定の学習効果は望めると思われます。

また、途中で詰まってしまっても、「いい調子ですよ」、「上手ですよ」、「さあ続けてください」と優しい声かけをしてくれます。決してイラつくことなく、常に温かい言葉を投げかけてくれるのです。その忍耐力と包容力には、心が温かくなります。(ちなみに声は、陽気で気さくな<Maple>を選んでいます)

ということで、生徒にプロンプトを紹介して「音読練習をするときによかったら試してみて」といった感じで様子を見ようと思います。

教師が音読の実技試験の評価などに活用できる域に達するには、もう少し時間がかかりそうです。

音読する内容をAIに書き起こしてもらい、うまく読めない部分を練習する

関連プロンプトとして、音読の内容を書き起こしてもらい、正確に発音できなかった単語を指摘してもらうプロンプトを紹介します。

本文を事前に入力する手間がないので手軽に使えます。

基本プロンプトは、「これから私が音読する内容を書き起こしてください。正確に発音されなかった単語については、音読後にすべて明示してください。私の「始めます」の合図でスタートします。音読終了後、私の音読について総括してください。」です。

自由な素材を音読して、うまく読めなかった単語や文を練習する

[プロンプト]

これから私が音読する内容を書き起こしてください。正確に発音されなかった単語については、音読後にすべて明示してください。私の「始めます」の合図でスタートします。音読終了後、私の音読について総括してください。

[レスポンス]

ChatGPT: 準備ができています。「始めます」の合図でスタートしてください。音読が終了したら「終わります」と伝えてください。

<ここで音声ボタンを押す>

学習者: 始めます。

ChatGPT: はい、始めてください。

学習者: ((( 英文の音読 )))

Rupee notes are used in India. This is a ten rupee note. Many languages are printed on it. I speak Marathi with my family at home. I use Hindi with my friends and English at school. My use of these languages depends on the person and situation.

終わります。

ChatGPT: 音読お疲れ様でした。全体的にとても良かったですが、いくつか気になる発音がありました。

まず、「rupee notes」ですが、「ルピー」の発音が少し不明瞭でした。また、「many languages」は「メニー・ランゲージズ」と発音するのが自然です。最後に、「depends on the person and situation」の「situation」の発音が少し難しかったかもしれません。

全体的には、文の流れはとても良かったと思います。

学習者: depends on the person and situation の発音練習をしたいです。

ChatGPT: 発音練習のポイントを説明します。

1.depends on(ディペンズ・オン)
「depends」の "d" ははっきり発音し、「ペンズ」は「ペンヅ」に近い音になります。
「on」は「オン」というより「アン」に近い発音になります。(弱く発音)

2.the person(ザ・パーソン)
「the」は次の単語が母音ではないので「ザ」と発音。
「person」は「パーソン」ですが、"r" をしっかり巻き舌に。

3.and situation(アンド・シチュエイション)
「and」はつなげると「n」の音が強くなり「ン」に聞こえることが多いです。
「situation」は「シチュエイション」ですが、英語では「シュチュエイション」のように "s" を「シュ」に寄せるとより自然です。

リズムの練習:

1.分解して発音
"depends on"(ディペンズ・アン)
"the person"(ザ・パーソン)
"and situation"(アンド・シュチュエイション)

2.つなげて発音
"depends on the person"(ディペンズ・アン・ザ・パーソン)
"and situation"(アンド・シュチュエイション)

3.自然なリズムで言う
"Depends on the person and situation."
音声の確認ができないので、自分で録音して聞きながら練習してみるのもおすすめです!

学習者: Depends on the person and situation.

ChatGPT: とても良いですね!全体的にスムーズで、特に「situation」の発音が自然に聞こえました。「depends on the person」の部分は、もう少しリズムを意識して、「ディペンズ・オン・ザ・パーソン」と、つながりをスムーズにするとさらに良くなると思います。もう一度試してみますか?

学習者: はい。

ChatGPT: それでは、もう一度発音してみてください。準備ができたら始めてください。

学習者: Depends on the person and situation.

ChatGPT: とても良くなりました!「depends on the person and situation」が自然な流れで発音できています。リズムもバランスも良く、特に「situation」の部分がスムーズになっています。素晴らしいです!

素晴らしいです!と言ってもらえました。これは、生徒もイヤな気持ちはしないでしょう。

1.depends on(ディペンズ・オン)
「depends」の "d" ははっきり発音し、「ペンズ」は「ペンヅ」に近い音になります。
「on」は「オン」というより「アン」に近い発音になります。(弱く発音)

2.the person(ザ・パーソン)
「the」は次の単語が母音ではないので「ザ」と発音。
「person」は「パーソン」ですが、"r" をしっかり巻き舌に。

3.and situation(アンド・シチュエイション)
「and」はつなげると「n」の音が強くなり「ン」に聞こえることが多いです。
「situation」は「シチュエイション」ですが、英語では「シュチュエイション」のように "s" を「シュ」に寄せるとより自然です。

なるほど、かなり細かいアドバイスが並びます。

参考になる部分も一定量あり、音読練習のメインにはなり得ませんが音読トレーニングのいい箸休めにはなるのではないでしょうか。

ちなみに、書き起こしは発音が多少悪くてもかなり正確に行われます。単に音声を拾うのではなく内容や文脈から予測しているのかもしれません。これが大規模言語モデル(LLM)の効用なのでしょうか。

<AI活用>カテゴリでは他にも以下のような便利プロンプトを紹介しています

 

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