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【旅景】最高にオシャレなチャウタッジー・パゴダの寝釈迦像〔ミャンマー/ヤンゴン〕<Kids>
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最高にオシャレなチャウタッジー・パゴダの寝釈迦像〔ミャンマー/ヤンゴン〕

最高にオシャレなチャウタッジー・パゴダの寝釈迦像〔ミャンマー/ヤンゴン〕

ミャンマーの旧首都であるヤンゴン。

このヤンゴンを訪れる旅人が必ず足を運ぶ場所のひとつが、巨大な寝釈迦像で知られるチャウタッジー・パゴダだ。

ここには最高にオシャレなド迫力の寝釈迦像が安置されている。

勉強不足で一切の予備知識を持ち合わせていなかったのだが、観光をお願いしたタクシーの運転手が私をこの場所に案内してくれた。

寺院の広大な鉄骨屋根の下に安置された寝釈迦像と対面した瞬間、誰でも思わず息をのむ。

その圧倒的な大きさに加え、白磁のように輝く肌、そこにかかる黄金の袈裟、鮮やかな紅を差した唇、桃色のマニキュアが施された爪、シュッと伸びた美しい鼻筋が目を引く。

そして何より印象的なのはその目だ。鮮やかな黒眉、ぱっちりと開眼された輝くガラスの瞳に薄いブルーのアイシャドーが見える。半眼、閉眼の仏像が多い中、ここまでぱっちり目を開いておられる表情は珍しいと思った。すごい目力を感じる。どこか人間味を帯びたその穏やかな眼差しが、静かにこちらを見つめているのだ。

おそらくこれまで目にしたどの仏像よりもオシャレで美しいものだと思われた。

実際に全長65メートルの像の前に立つとその迫力は想像以上のものだ。右手で頬を支え、優雅に横たわるその姿は、いわゆる「涅槃像」の形を取っている。釈迦が入滅の時を迎える場面を象徴したものと言われるが、悲壮感や重苦しさはなく、むしろ安らぎと慈愛に満ちた雰囲気が漂っていた。

足の部分がきれいに揃っていない(少しねじれている)特徴から、この像が厳密には涅槃像(入滅時のもの)ではなく、生前のリラックスした姿である、あるいは入滅前の説法をしている姿である、という説もある。詳しく調べようとしても決定的な情報が得られないので、機会があったらぜひ専門家に尋ねてみたいところだ。

細部にまで施された装飾の美しさにも圧倒される。黄金に輝く衣のひだは一枚一枚が丁寧に彫り出され、宝石を散りばめたような縁取りが美しい。

足の裏を見ると精緻な紋様が刻まれており、仏教の宇宙観を表すとされる108の図柄が描かれている。バンコクのワットポーで目にしたものと同じもののようだ。数名の参拝者たちがそこで静かに祈りを捧げていた。目を閉じ手を合わせながら人々は何を思っているのだろうか。

私が訪れたのは午後の強い日差しが差し込む時間帯だったが、広い堂内は不思議と涼しく、まるで時間の流れが外界とは異なるかのような雰囲気だった。僧侶や参拝者の読経の声が聞こえるが、全体としては静寂に包まれている空間だった。

ミャンマーという国は、長らく政治的にも経済的にも不安定な時代を歩んできた。それでも人々が仏教を中心に信仰と共同体の絆を保ち続けてきたことは、この寝釈迦像の存在が雄弁に物語っているように思える。一見ユニークにも見えるこの仏像の独特の美しさ鮮やかさは、この地に生きる人々の美意識の結晶であり、ある種の祈りの形なのだろう。

仏像はただの宗教的シンボルではなく、民衆の心の拠り所であり、困難を耐え抜く力を与える存在なのかもしれない。穏やかな笑みを浮かべる釈迦の横顔を見つめながら、そんなことを考えた。

アジアの仏教国で寺院を訪れるとき、私たちは「観光名所」としての側面に目を奪われがちだが、そこを訪れる現地の人々の姿をよく見れば、信仰が根づく土地の空気そのものを感じることができる。

そして、旅は異国を知る機会であると同時に、自己の内なる世界を見つめ直す契機にもなり得るものだと感じる。

寺院を後にするとき、もう一度振り返って巨大な姿を見た。寝釈迦像は変わらず微笑みを浮かべていた。

屋外に出ると私に気づいたタクシーの運転手が笑顔で手招きをした。

車内のエアコンから吹き出る冷たい空気が心地いい。車は次の目的地であるシュエダゴン・パゴダへと向かう。

胸の奥に安らかな余韻が残っていた。

ヤンゴンを訪れる機会があれば、ぜひこの寝釈迦像に会いに行ってほしい。

仏のまなざしに見守られながら、自分自身の旅をどう歩むのかを考えるひとときが得られるだろう。

最高にオシャレなチャウタッジー寺院の寝釈迦像〔ミャンマー/ヤンゴン〕<Kids>

キッズのみなさんへ

<Kids>はキッズと読むよ。「子ども」という意味。大人の文章はちょっと固くて読みにくいよね。<Kids>の表示がある文章は、小学生や中学生でも読みやすい文章にしているよ。これからキッズのみんなに読んでほしい記事をたくさん書こうと思ってるからときどき遊びに来てね。検索窓に<Kids>または<キッズ>と入れてキッズ向けの記事を探してね。くまの先生より

みなさんはミャンマーという国を知っていますか?

ミャンマーの昔の首都、ヤンゴンという町には、とっても不思議でとても大きな大仏さまがいるんです。

その名前は、チャウタッジー寺院の寝釈迦像(ねしゃかぞう)。

「ねしゃかぞう」っていうのは、寝そべっている姿のお釈迦様の像のこと。

なんと全長65メートル!サッカーコートくらいの大きさがあるよ。

タクシーの運転手さんが「ここはぜひ行くべきだよ!」と案内してくれて、私は思わずわくわく。

そして、くつを脱いでひんやりしたタイルの床を歩きながらお堂に入ると…、そこには寝釈迦像がどーん!

初めて見たとき、思わず「うわぁ~!」と声が出てしまいました。

白くツヤツヤしたお肌に、キラキラの金色の服。赤い口びるやピンクのマニキュアをした指先もとってもおしゃれ。

そして何よりびっくりしたのは、その大きな目!ガラスでできているそのぱっちり開いた瞳には、青いアイシャドーまで入っていて、とっても強い目力を感じたよ。

まるで「いらっしゃい、よく来たね」と語りかけてくれているみたい。

寝釈迦像は、右手でほほを支えてリラックスしたポーズ。「入滅」という最後の場面、つまり死ぬ場面を表すと言われているけど、この像は「休んでいるだけ」、「弟子にお話をしているところ」なんじゃないか、という説もあるんだって。

さらに足の裏をのぞいてみると、細かい模様がいっぱい!108種類もの模様が描かれていて、仏教の宇宙を表しているんだとか。

なぜか足のところで現地の人たちが手を合わせて、静かにお祈りをしていました。みんなの願いがそこに集まっているように見えて、とても神秘的だったよ。

お堂の中は外の暑さとはちがって意外にひんやり涼しく、時間がゆっくり流れているように感じるよ。お経の声が響く中で、寝釈迦像のやさしい笑顔を見ていると、不思議と心が落ち着いてくるんだよね。

ミャンマーの人たちは昔から大変な時代を乗りこえてきたんだけど、この寝釈迦像のように「信じる心」を大切に守ってきたんだな、と感じました。大きな仏さまは、ただの観光スポットではなく、人々の心のよりどころなんだね。

寺院を出るとき、もう一度振り返ると、寝釈迦像はやっぱり微笑んでた。

次の目的地は黄金の塔で有名なシュエダゴン・パゴダ。

タクシーに乗り込み、冷たい風に吹かれながら、胸の奥がほんのりあたたかくなるのを感じたよ。

もしヤンゴンに行くことがあったら、ぜひこの寝釈迦像を見に行ってね。

きっと「でっかー!」とびっくりするはず。

そして同時に、その優しいまなざしにきっと心がホッとするはず。

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