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表現力向上と会話の流量増加をねらう「ウィークリー・ルーレット」
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表現する力を高めるために、表現する活動を工夫する

今年度、新しい学校に異動して久しぶりに1年生の担任になりました。フレッシュな気持ちで学級経営にあたっているところです。

話し合いを中心に据えた民主的な学級づくりを目指したいと考えていますが、その土台となる「自分の思いを表現する力」から地道に育てる必要があります。

身近なものでは、生徒が毎日書くいわゆる生活ノートのコメントや日記などが有効だと考えています。この数行の短いコメントを漫然と書かせるのではなく、「文章を書くための練習と考え、思ったことや感じたことを、読み手を意識しながら書く」ように事前に助言するようにしています。

継続的な訓練が大切なので、いくつかの小活動(訓練)を盛り込んだウィークリー・ルーレットを作りました。毎週、生徒に「表現」(掲示や発表による)の場を与えるものです。

朝夕の短学活で1分間スピーチなどの取組をしているクラスは多いと思います。気になった新聞記事を紹介するスピーチやお気に入りの本を紹介するスピーチなども比較的取り組みやすい活動です。

そうしたいくつかの小活動を週ごとに班や個人に割り振るルーレット盤を作成しました。

8つの区分があり、6つの活動を割り当てています。2つは休みになっています。生徒の人数によって割当を調整します。生徒数が40名なら5人班の班に割り当てる。16名なら8ペアのペアに。8名なら個人に。

表現力の向上に加えて、教室における会話の流量を増やすことができる点も大きな効用のひとつとなるでしょう。友だちの意外な一面が知れたり、いろいろな意見や考え方に触れることにもつながるので、教室内での会話がより活発になり、より大きな広がりが期待できます。

取り組む小活動の例
●週番(1分間スピーチ、先生への質問)

●ENGLISH CHALLENGE(英語の問題やクイズに挑戦)

My SDGs(SDGsについての発表)

今週の新聞記事(気になった新聞記事を紹介する)

今週の詩(お気に入りの詩を紹介する)

週替わりトピック(自分の好きな話題を提供する)

学級掲示は「表現の場」のひとつ

難易度の高まる入試に求められる応用力・表現力を育てるために

大学入試の新制度において、英語の民間試験の活用や国語・数学では思考力や表現力を測るために記述式問題の導入が予定されています(新制度は延期になりましたが)。こうした入試改革をにらんで、最近の高校入試でも深く考えたり自分の考えを交えた解答を求める問題が増える傾向にあります。

このような難易度の高い問題に対応するためにも表現力を強化する必要があります。

気軽に取り組めそうな小さな活動から取り入れてみてはいかがでしょうか。

短時間の小さな練習でも、やり方次第・意識次第で、継続的な訓練の効果は大きなものになるでしょう。

また、行事や試験がないありふれた1週間であっても、小さな自己表現の場が設定されることで「テーマのある特別な一週間」に変わる効用もあります。小さなテーマであっても、取り組むべき特別な何かがあることは子どもたちの生活にハリを与えることにもなるでしょう。

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