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【旅景】国境の町の穏やかな時間〔タイ/チェンコーン〕<Kids>
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バンブー・リバーサイド・ゲストハウス

国境の町の穏やかな時間〔タイ/チェンコーン〕

タイ北部の小さな田舎町、チェンコーン。

ここはラオスとの国境に位置し、メコン川を挟んで対岸にはラオスの町フエサイが広がっている。国境を渡る旅人が立ち寄る、のんびりとした雰囲気の漂う町だ。

私も、ラオス入国の前夜、この町の小さな川辺のゲストハウスに宿をとった。その名も、バンブー・リバーサイド・ゲストハウス。

ゲストハウスとは、旅行者向けの手頃な宿泊施設のことで、簡素ながらも家庭的な雰囲気が特徴だ。リーズナブルに食べられる食堂が併設されているところが多い。

この宿は、まさにそんなアットホームな雰囲気で、旅の疲れを癒してくれるような温かみがあった。

宿泊料金は150B(約450円)と250B(約750円)の2種類。※当時レート

宿の受付をしてくれたおばちゃんが「250の方は雨が降っても平気だよ」と微笑みながら勧めてくれた。迷うことなく250Bの部屋を選んだ。

部屋には質素ながらトイレとシャワーが付いており、お湯もちゃんと出る。さらに、竹で作られたベッドが2つ置かれ、問題なく一夜を過ごせそうだった。

気に入ったのは、この宿が文字通りリバーサイドにあること。目の前にはメコン川がゆったりと流れ、その向こうにはラオスの人々の生活の様子がうかがえる。

川辺では漁をする人々や、洗濯をする女性の姿があり、素朴な暮らしが垣間見えた。夕暮れ時には、川面に映る夕日が幻想的で、美しい景色が広がる。

こんな場所でのんびりと過ごせる贅沢を、しみじみと噛みしめた。

このゲストハウスを経営していたのは、優しい老夫婦。二人とも流暢な英語を話し、フレンドリーに対応してくれた。

到着したばかりの私に温かいお茶を出してくれ、「どこから来たの?」、「ラオスへ行くの?」と気さくに話しかけてくれた。その笑顔に安心感を覚え、リラックスして一夜を過ごすことができた。

ラオス入国の前夜、私は食堂のテーブルから静かに流れるメコン川を眺めていた。空には星が輝き、周囲からは虫の鳴き声が聞こえる。都会の喧騒から離れ、ただゆったりと流れる時間を楽しんだ。

楽しそうに語り合う欧米人の姿を横目に、コーヒーを飲みながら日記をつけていた。久しぶりに再会する小さな友人らの顔が思い浮かぶ。

翌朝、宿を出る準備をしていると、おじちゃんが「国境の船着き場まで送るよ」と声をかけてくれた。荷物を持ってバイクに乗せてもらい、ゆっくり走るバイクの上で心地よい風を感じながら国境へ向かった。

川辺の広場に到着すると、おじちゃんがバイクを止め、「気をつけてな」と優しく声をかけてくれた。私は手を振りながら感謝の気持ちを伝え、ラオス行きの船着き場へと歩き出した。

宿の安さもありがたかったが、それ以上に、この町で出会った実直で温かい人々との交流が、旅の思い出として心に刻まれた。

国境の町の穏やかな時間〔タイ/チェンコーン〕<Kids>

キッズのみなさんへ

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タイ北部の小さな田舎町、チェンコーン。

この町は、ラオスとの国境に位置していて、メコン川を挟んだ向こう側にはラオスの町フエサイが広がっているんだ。国境を渡る旅人が立ち寄る、のんびりとした雰囲気のある町。今回ここに来るのは、2回目だよ。

ラオスへ行く前夜、この町の小さな川辺のゲストハウスに泊まることにしたんだ。その名も「バンブー・リバーサイド・ゲストハウス」。

ゲストハウスっていうのは、旅行者向けのリーズナブルな宿のこと。シンプルだけど、家庭的な雰囲気があって、旅の疲れを癒してくれるんだ。

安くておいしい食事がとれるレストランがついていることが多いよ。

手作りのサンドイッチなんかがポピュラーで100円や200円で大きなやつが食べられるんだ。タイの甘いコーヒーと一緒にいただくとサイコー!

ここの宿泊料金は、150B(約450円)と250B(約750円)の2種類。

おばちゃんが「250の部屋は雨が降っても大丈夫だよ」とニッコリしながら勧めてくれた。

もちろん、迷うことなく250Bの部屋に決定!

部屋は質素だけど、ちゃんとトイレとシャワーがついていて、温かいお湯も出る。タイの田舎ではお湯がでることもありがたいことなんだ。暑い国とは言え、やっぱり温かいシャワーがいいよね。

それから竹で作られたベッドが2つ置かれていて、これなら快適に眠れそうって感じ!

そして何より気に入ったのは、この宿が本当に「リバーサイド」にあること。目の前にはメコン川がゆったりと流れ、その向こう側にはラオスの人たちの暮らしが見えるんだよね。

川辺では、船に乗って漁をする人や洗濯をする女性たちがいて、素朴で落ち着いた風景が広がっていたよ。

夕暮れになると、オレンジの夕日とブラウンの川面の色合いが混じりあっていっそう美しくなるんだ。

「こんな美しい場所でのんびり過ごせるなんて、なんて贅沢なんだ!」

宿を経営しているのは、優しい老夫婦。二人とも英語が流暢で、すごくフレンドリー。

到着したばかりのぼくに温かいお茶を出してくれて、「どこから来たの?」、「ラオスに行くの?」と気さくに話しかけてくれた。その優しい笑顔にホッと安心して、リラックスして過ごせた。

ラオス入国を翌日に控えた夜、ぼくは食堂のテーブルから、静かに流れるメコン川を眺めていたんだ。

空にはたくさんの星が輝いて、耳をすませば虫の声が心地よく響く。都会の喧騒(けんそう)を忘れ、ただただ、ゆったりと流れる時間を楽しんだよ。

楽しそうに話す欧米人の旅行者たちを横目に、コーヒーを飲みながら日記をつける。久しぶりに会う小さな友人たちの顔が思い浮かんだ。明日にも以前ラオスで知り合った子どもたちに再会できる!

翌朝、荷物をまとめて宿を出ようとしていると、おじちゃんが「国境の船着き場まで送るよ」と声をかけてくれた。

「ここに泊まる人は、ほとんどが国境を渡る人だから、これがおじちゃんの日課のひとつなのかな、でも嬉しいなぁ」って思ったね。

バイクに乗せてもらい、ゆっくりと朝の風を感じながら国境へ向かった。朝のひんやりした空気はサイコーにフレッシュで気持ちいい。

川辺の広場に着くと、おじちゃんがバイクを止めて、「気をつけてな」と優しく声をかけてくれた。

ぼくは手を振りながら感謝を伝え、ラオス行きの船場へと歩き出した。

宿の安さもありがたかったけど、この町で出会った温かい人たちとの交流が何よりいい旅の思い出として心に残ったよ。

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