台湾でいくつかの寺院を訪れた。
色鮮やかな寺院が多く電光掲示板でメッセージを流すところも多い。
いずれの寺院でも人々が目を閉じ静かに手を合わせて祈る姿から生活の中で信仰をとても大切にしている様子が伺える。
ここ(写真)は日本統治時代の建物や西洋建築が混在する九フン(にんべんに分)という町の頂辺りにある寺院、「聖明宮」。商売繁盛の神様として祀られることが多い関羽様の寺院だという。
よく見るとあることに気付く。寺の内外に無数の龍がいる。屋根の上に舞う無数の龍が見えるだろうか。あちらこちらで龍が睨みをきかせているのだ。日本の寺でも時々龍の絵や装飾を見かけるが数が違う。
京都、天龍寺の「雲龍図」を思い出す。あの八方睨みの龍も迫力があるが、これだけの数の龍だと死角はなかろう。
仏教では、龍に仏法(お釈迦様の教え)を守るという役目があるという。見事な龍の彫刻を眺めながらふとドラゴンボールの「神龍」を思い出した。