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単語力を強化する活動「私は修行僧」(先生向け)
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修行僧となり「BB英単語道場500」で修行を積む活動

【単語学習がより大切になります】
これまでの学習指導要領では、「中学校で学習する英単語は1200語程度」と定められていますが、新学習指導要領(小2020から、中2021から完全実施)では、「小学校で600~700語、中学校で1600~1800語」となっており、小中を合わせると2200~2500語となります。これまでに比べて、単純計算で倍の量になります。

臨時休校の影響が大きい学校現場ですが、子どもたちの家庭学習に関して様々な工夫をメディア等で目にするようになりました。私たち教師に、子どもたちが家庭においても学習意欲を持続できるような課題設定の工夫が、これまで以上に求められていると痛感します。

そこで少し古典的ではありますが、生徒の学習意欲を刺激するための活動を作りました。「私は」シリーズの変わり種になりますが、単語学習を修行僧の修行に見立てて単語力のレベルアップを楽しむ学習活動です。

活動の構想自体はここ数年温めてきたものです。まとまった時間が取れずに未完成となっていましたが、今回、休業中の生徒たちの家庭学習にうまく英語学習を組み込んでほしいという思いで仕上げました。

家庭で自学自習を余儀なくされている子どもたちが、自分のペースで「勉強⇒テスト⇒復習」のサイクルを回しながら取り組める英単語学習です。そして学校が再開したらすぐに授業で役立つ内容です。

学習者は、重要単語500語が10問50回に分割されているいわゆる進級テストを受けながら毎回合格点の8点を目指します。

生徒が自分のペースで自由に学習(テスト)を進める「自己テスト方式」と、全校や学年で試験日を定めて一斉にテストを行う「学校テスト方式」の2タイプがあります。

【自己テスト方式】
●生徒は自分の好きな時に好きな回数だけテストができる。
●各回の合格点に達したら次の回に進める。合格しないと次の回に進めない。
●現在のテスト回がそのまま現在のレベル値になる。レベル50を目指す。

毎日課題や週末課題として活用できます。

自己テスト方式の学習の流れは「単語力を強化する活動「私は修行僧」(生徒向け)」にて詳しく説明しています。

【学校テスト方式】
●学校で事前に予告した日時に一斉にテストをする。
●合否にかかわらず毎回テストを受けることができる。
●レベル1からスタートして、1回合格するごとにレベルが1上がる。
●10の倍数回で行われる100問の節目テストで、過去の不合格回の点数が8点を超えたら合格とカウントする(レベルが1上がる)。レベル50を目指す。
(例:10回テストを受けても合格した回数が5回ならばレベルは5。節目テストで過去に不合格だった2回のテスト部分で合格点に達したら、レベルは7になる。つまりレベル値は合格したテストの回数に等しい。)

この活動は、もとは日課表内に帯で設定されるいわゆる朝学習や夕学習のために考えた活動で、本来は年間行事表に計画的に落とし込んで定期的に単語テストを実施することを想定したものです。

校内でテストが実施できれば、ランキングを掲示して楽しむこともできます。基礎レベルの語を扱っていますので、中学校であれば全校一斉の取組とすることもできます。1年生と3年生が同じ土俵で勝負をするとプライドを刺激し合って活動がより活性化します。

可能であれば、全50回すべての実施予定日を記入した「BB英単語一覧」を配布すると生徒が見通しを持って勉強できます。

特定の曜日に帯で設定すれば学習リズムの確立にも効果が期待できます。月曜日か金曜日がベストと思われます。

アプリ「Quizlet」を活用しよう(スマホでもPCでもお使いになれます)
アプリ「クイズレット」を使えば効率的に単語学習ができます。自分の苦手な単語の分析や発音の確認もすべて無料。<https://quizlet.com/e-kyozai>

「私は修行僧(BB英単語道場500)」教材イメージ

BBとは、「BASIC of BASIC」の頭文字で「基本中の基本」という意味です。また、これらの基本的な英単語が皆さんの『英語力の幹』(BACKBONE)となるように、という願いも込めています。

優先して覚えたい単語を500語にしぼり込み、10問50回の確認テストに分割しました。今回ピックアップした500の単語は英語力の幹になる基本単語です。初心者はもちろん、英語に苦手意識のある人でもスモールステップで無理なく学習できるように10問ずつのテストにしています。


10問10点満点、8点以上の得点で次の回へ進みます。

「私は修行僧(BB英単語道場500)」の教材構成

「私は修行僧(BB英単語道場500)」リードプリント(A4)
活動の概要を記した最初の説明で使うプリント。楽しい雰囲気で導入してください。

BB英単語一覧A500(A3)
覚えるべき単語500語のすべてを一覧にしたものです。A3サイズ1枚でテストの回ごと(第1回から第50回)に問題を示してあります。学校でテストを実施する場合、「第1回(○月△日)」というように実施予定日を記入して配布すると生徒が見通しを持って取り組みやすくなります。またラミネート加工をするとお風呂のタイルにはり付けることも可能になります。

BB英単語一覧B100(A4)
覚えるべき単語500語を100語ごと(節目テストの範囲と同一)に分けて5枚にまとめた一覧プリント。カタカナで単語の読み方も示してあります。
<読み方については、カタカナでは完全に英語の発音を表現できないので参考にとどめるように指導したうえでご使用ください。カタカナ表記については、三省堂初級クラウン英和和英辞典における表記を参考に、簡略化して示してあります。>

テスト用紙<自己テスト方式用>(A4)
任意の回の10問を練習&テストするためのテスト専用紙です。問題欄に自分で日本語で問題を書き、練習欄にスペリングを練習します。最後に、テスト欄にて自己テストをします。あらかじめこの用紙を配布しておき、毎日課題として「毎日テスト1回」や週末課題として「週末にテスト2回」といった課題の出し方も考えられます。

スコア表(A4)
毎回のテストの得点を記録するための表です。得点に応じてグラフをマーカーで塗ります。

レベル表
オリジナルのレベル表(10段階刻みに称号などを設定する、例えば、「普通の女の子⇒見習い魔女⇒普通の魔女⇒伝説の魔女」のようなもの)を作ると生徒が喜ぶ(かも知れません)。

今後、追加を予定しているもの
今後、500語すべての発音を確認できる音声ファイルと単語カード用PDFを作成する予定です。もうしばらくお待ちください。

「BB英単語道場500」のダウンロード

「BB英単語道場500」セット(ZIP)をダウンロードする

※2021-0105「sister」と「present」の訳をそれぞれ修正しました。

<セットに含まれているもの> 計14ファイル
①「私は修行僧(BB英単語道場500)」リードプリント
②BB英単語一覧A500
③BB英単語一覧B100 x 5枚
④テスト用紙<自己テスト方式用>
⑤スコア表
⑥節目テスト x 5枚

この活動の仕組み自体は高校や大学における帯活動でも活用が可能だと思います。難度の高い英単語や漢字に置き換えることも可能です。

「単語力を強化する活動「私は修行僧」(生徒向け)」の記事もあわせてご覧ください。

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