一問一答形式で、定義から「動物名」を当てるクイズ
スクリーンに投影するなどして全体で楽しめるクイズです。
「英単語定義クイズ」の最新版として「動物定義クイズ」をつくりました。3年生の関係代名詞のまとめ活動としてクイズ活動を組みます。
前回とほぼ同様の仕様で新しく20題を投入します。
もちろんテンプレート(ひな形)としてもお使いいただけます。クリスマスシーズンのお楽しみ活動としても転用可能です。
このクイズでは定義から英単語(動物)を推測します。
What is a wild animal that looks like a large dog and lives and hunts in groups?
答え:wolf(オオカミ)
このような定義クイズは既知の単語から全体を推測する訓練にもなります。
定義には関係代名詞(relative pronoun)が多く用いられているため、中学3年生の関係代名詞のまとめ活動にピッタリです。
スライドをコピーすることで簡単に自作のオリジナル問題も追加できます。
私は、作問にあたり「ロングマン現代英英辞典」(オンライン)を使っています。見やすくておすすめです。「ケンブリッジ・ラーナーズ英語辞典」(オンライン)も同様におすすめです。
<クイズの仕様>
ソフトはパワーポイントです。
一問一答形式で、問題数はコピー&ペーストで自由に増減できます。
問題欄は、日本語の場合、フォントサイズ24ポイントで110字、36ポイントで45字の入力が可能です。英字の場合はフォントの種類によりますが、日本語の約1.5~2倍弱の入力が可能です。
解説用のスライドも用意してあるので、問題のあとに解説を挟むこともできます。
考える時間にBGMが流れますが、新しい問題が表示されて約90秒後にタイムアップのジングル(チロリンチロリン)がなるように調整しています。問題と選択肢を読み上げに30秒、考える正味の時間を60秒と考え、90秒にしています。
問題数は、1時間の授業に収めたい場合、解説に割く時間にもよりますが概ね10問から12問くらいが丁度良いでしょう。
オープニング&エンディングに加えてクイズの出題や解答表示の際にも効果音を入れているのでクイズ番組風の雰囲気を楽しんでください。
英単語定義クイズのイメージギャラリー(パワーポイントスライド)
ルールの工夫
通常通りみんなでクイズを解き進めても楽しめますが、生徒の実態に合わせてルールを変更することで、より盛り上がることもあります。
<辞書使用の可否>
デフォルトでは辞書使用可としています(冒頭のルールのスライドに記述)。学年や時期によっては未習語が含まれるので、当然それらを辞書で調べることに問題はありません。
しかし例えば、4~5人のグループ対抗の場合などは、未知語を予測しながらのクイズも盛り上がりますし、手持ちの情報から未知の部分を推測するトレーニングにもなるので、あえて「辞書使用禁止」で活動させることも考えられます。
<事前に軽く動物名を復習する>
「動物名36」のプリントで事前に軽く動物の英語名や読み方を確認しておくことをおすすめします。
正解ポイントの設定として、プリントにある動物は1ポイント、プリントにない動物は3ポイントなど、得点に厚みを与えるとゲーム性が増します。
<質問タイムを設ける>
クイズの問題に関して一定の質問時間を設けることもできます。より即興的で対話的な活動につながるでしょう。
1年生であればCan it swim?、Can you see it in this city?、Can you touch it?のような質問が想定されます。
2年生であれば、Is is larger than you?など比較の質問を期待したいところです。
3年生であれば、既習のいろいろな文法を駆使した質問ができます。Have you ever seen it before?やDo you want to have it as a pet?など。
質問が上手にできた場合やそれに上手に答えられた場合にメダルを配るような方法もあります。
クイズに取り上げた動物と定義の一覧〔20題〕
問題データをコピーしたい方のためにテキストで定義の一覧を示しておきます。
1★pig
a farm animal with short legs, a fat body, and a curved tail.
2★rabbit
a small animal with long ears and soft fur, that lives in a hole in the ground
3★penguin
a large black and white Antarctic sea bird, which cannot fly but uses its wings for swimming
4★gorilla
a very large African monkey that is the largest of the apes
5★horse
a large strong animal that people ride and use for pulling heavy things
6★cricket
a small brown insect that can jump, and that makes a rough sound by rubbing its wings together
7★fox
a wild animal like a dog with reddish-brown fur, a pointed face, and a thick tail
8★zebra
an animal that looks like a horse but has black and white lines all over its body
9★ostrich
a large African bird with long legs, that runs very quickly but cannot fly
10★starfish
a flat sea animal that has five arms forming the shape of a star
11★firefly
an insect with a tail that shines in the dark
12★whale
a very large animal that lives in the sea and looks like a fish, but is actually a mammal
13★hamster
a small animal that looks like a mouse with no tail
14★monkey
a small brown animal with a long tail, which uses its hands to climb trees and lives in hot countries
15★butterfly
a type of insect that has large wings, often with beautiful colours
someone who usually moves on quickly from one activity or person to the next
16★cheetha
a member of the cat family that has long legs and black spots on its fur, and can run extremely fast
17★snake
an animal with a long thin body and no legs, that often has a poisonous bite
18★frog
a small green animal that lives near water and has long legs for jumping
19★eel
a long thin fish that looks like a snake and can be eaten
20★mosquito
a small flying insect that sucks the blood of people and animals, sometimes spreading the disease malaria
生徒自作のオリジナルクイズによるクイズ大会
生徒にオリジナルの問題を作らせる活動も考えられます。英英辞典の面白さを知らせる良い機会になるでしょう。
生徒自作のオリジナルクイズでクイズ大会を実施すれば、子どもは英英辞典とにらっめっこで一生懸命に問題作成に没頭するでしょう。何度も何度も辞典を見ながら、あーでもない、こーでもないと試行錯誤する過程に大きな学習効果が望めます。
能動的な学習姿勢、大きな学習成果が期待できる楽しい活動になるでしょう。
事前に扱いやすい英英辞典を紹介したりその使い方を丁寧に指導することで、生徒はよりスムーズに取り組めます。
ロングマンビジネス英語実用英英辞典はウォールストリートジャーナル、フィナンシャルタイムスなどの経済誌から抜粋したビジネス関連の用例が約20,000例あります。
「ロングマン現代英英辞典」より
文化による物事の感じ方の違い
日本人は秋の夜の虫の鳴き声にも風情を感じるものです。散歩で耳にするコオロギのコロコロという鳴き声にも心地よさを覚えます。
しかし、ロングマン現代英英辞典もケンブリッジ英英辞典もその鳴き声をsweetやbeautifulとはとらえていません。
このクイズの問題の中にcricket(コオロギ)が含まれているのですが、ロングマンではこの虫の音色をrough sound(耳障りな音)と表していますし、ケンブリッジの方はというとnoise(雑音)と表しています。
このように辞書から感じ方の違いが見て取れることもおもしろいものです。
この件に関しては、自分が日本人で良かったと感じます。
解説のスライドで生徒と一緒に定義を確認するのも一興です。
教材ダウンロード DOWNLOAD
「動物定義クイズ」をダウンロードする〔PowerPoint〕
スタンダードな1問1答形式タイプのクイズ。ヒントから何者かを推測する「私は誰でしょう」クイズのワンヒント版もこの形式で作ります。
「私は誰でしょう」クイズ。3つ、または5つのヒントから何者かを推測する。
3択タイプのノーマルクイズです。工夫によって、いろいろな教科でいろいろな使い方が可能です。
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動画からその人が何をしているのか当てるクイズ。
クイズラオスオネア<4択>
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世界人口について考えるクイズ。7月11日の世界人口デーに合わせていかがでしょうか。
言語や外国についてのいろいろなクイズ。学期末のお楽しみにどうぞ。