示されたトピックについて1分間でどれだけ発話するかカウントする
即興的な会話のトレーニング法の一例として「トピック・トーク」の活動をご紹介します。
カードに示されたトピックについて発話語数をカウントしながら自由に会話する活動です。
毎日、または特定の曜日などに固定して帯活動として取り組むのがおすすめですが、単発の活動としても問題ありません。
用意するものはトピックが書かれた「トピックカード」と発話語数をカウントするための「語数カウンタ」です。
カウンタは、ダイソー等の100均ショップでも購入できます。
話す練習になるのはもちろんですが、相手の語数を聴き取りカウントしないといけないので集中して話を聞くトレーニングにもなります。
活動の進め方
①教師は、今日のトピックを提示する
シンプルに教師が「Today's topic is ○○.(今日はこのトピックは○○です)」と示してもよいのですが、シャッフルソフトを使って数枚のトピックカードから1枚を選出すると効果音も付けられわくわく感を演出できます。
②生徒は、示されたトピックについて1分間自由に会話する
ペアになり交互に片方が話して片方が発話語数をカウントします。時間に余裕があれば、同じトピックで2回させると語数の記録が伸びます(ほとんどの生徒が伸びます)。生徒が伸びを実感でき自信につながります。
③語数を評価する
語数はノートなどに記録させます。記録語数の多い生徒を指名してデモンストレーションさせることもできます。
トピックカードの例
このように画像化しておくとスクリーンに映し出したりシャッフルソフトでちょっとした演出が可能になります。画像編集が面倒であれば、画用紙にマジックでトピックを手書きしたものをスマホやカメラで撮影すれば時短になります。
シャッフルでトピックカードを選出したい場合はシャッフルソフトが利用できます。
「会話つなぐための表現30」で会話の流れをスムーズに
「トピック・トーク」の活動は「会話つなぐための表現30」との併用もおすすめです。
あいづちを打ったり、聞き返したりと会話をつなぐための表現集です。
三省堂のNEW CROWNでは2年生の中盤(P48)に「会話を広げよう」と題し、つなぎことばや相づち表現を扱っていますので、私はこのタイミングでBECSとして投入しています。